カンイチゴ(寒苺)
バ ラ ( バ ラ 亜科)
ルブス(キイチゴ)
Rubus buergeri
ルブス・ビュルゲリ
Buerger raspberry
西日本、台湾、中国の暖地に分布
常緑蔓性低木
フユイチゴは、西日本、台湾、
中国の暖地に分布する常緑蔓性低木である。
茎は直立または横斜し高さ20~30㎝で刺や短毛があり、
よく吸枝を出す。葉は掌状である。
6~8月に大輪で芳香のある花をつける。
花色はバラ色でしぼむときは青紫色に変わる。
とくに樹陰下の被覆植物として植栽されている。
キイチゴ属は、落葉または常緑の低木まれに草本で、
熱帯から寒帯に数百種が分布し、北半球に多い。
日本にも8亜種、約40種が自生するが、
雑種ができやすく分類の困難な属である。
茎はふつう短命で多くは刺がある。葉は互生し、
単葉または複葉で基部に托葉がある。
花は花枝の先に単生または集散あるいは円錐状の花序をつくって咲く。
萼筒は浅く、萼片も花弁もふつう5個である。
子房は成熟すると多汁質の石果になって集合果をつくり、
花床は肥大しない。
集合果が花床とともに離れるものと花床を残して離れるものがある。
果実はふつう赤、ときに黄、黒、白色に熟して食べられる。
欧米では果樹としてラズベリー(⇒キイチゴ類)、ブラックベリー
(⇒キイチゴ類)などの改良種が多数栽培されている。
観賞用は少ないが、強勢で適応性が強く陰地でもよく育つので、
土地の被覆、保全用などにも植栽される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
一枚目(右上)は、野の調べさんが、「冬の風物詩」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は朝から雨が降り、寒くなりました。
久しぶりに森を歩く事にしました。
薄暗い森の中、辺りは見事に冬の景色と化し
周りの草木は枯れもの悲しい雰囲気でもありまた、シトシト降る中の森も
静寂に包まれしっとりといいものです。さて、
その中にひっそりと実をつけたフユイチゴに出合いました。
艶々とした深い赤色で光っておりまるで宝石みたいに綺麗でした。』
二枚目(左上)も、野の調べさんが、「フユイチゴ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 冬枯れの林の中で苞に包まれた赤い粒々の苺を見つけました。
花は夏ですが冬に実が真っ赤に熟すことからフユイチゴといわれるそうです。
観ていると、思わず口の中に甘酸っぱさが広がっていきそうです。』
本属の仲間は、 キイチゴ 、 カジイチゴ 、 クサイチゴ 、 ブラックベリー などを掲載している。