クサショウジョウ(草猩々)
トウダイグサ(トウダイグサ亜科)
ユーフォルビア(トウダイグサ)
Euphorbia heterophylla
ユーフォルビア・ヘテロフィラ
Japanese poinsettia , Paintleaf ,
Painted leaf , Annual poinsettia ,
Mole plant , Mexican fire plant
ブラジル原産
一年草
ショウジョウソウは、ブラジル原産の一年草である。
草丈50~60㎝で茎は直立性で上部が多少分枝する。
葉はバイオリン形のものが多いが、長卵形で欠刻状のものもある。
枝の先端に10~13個の花群をつける。
晩夏から秋にかけて、花群の基部の5~6葉が朱紅色に変色し、
緑葉との調和がよく花壇や切り花に利用される。
トウダイグサ属の植物は1600~2000種が知られ、全世界に分布している。
なかでも亜熱帯から熱帯にかけて集中して分布している。
多肉植物として扱われるものを多く含み、
それらは主としてアフリカ大陸一円、マダガスカル島、
アラビア半島、カナリア諸島、一部がインド、スリランカ、
アメリカ大陸に分布している。
分布範囲の広さに対応して、植物の形態も多様に変化している。
雌雄同株または雌雄異株の草本、低木または高木がある。
乳管をもち、茎や葉の切り口から乳液を出す。
乳液にはユーフォルビン(
euphorbin )
と総称されるアルカロイドを含むために、多くは有毒である。
茎はしばしば刺をもち、多肉質となるものもある。
葉は互生、対生もしくは輪生で、単葉で有柄または無柄で、
全縁あるいは歯状突起がある。
葉が未発達なものや欠くものが多肉植物でよく見られる。
本属は特有な椀状(杯状)花序を形成し、
5個の総苞片が合着した椀状の総苞の中に花を生じる。
雌雄同株の場合は、椀状花序内の中央に
1個の雌花とそれを取り囲んで多数の雄花がある。
雌雄異株の場合は、椀状花序内に雌株の場合は雌花
1個、雄株の場合は多数の雄花がある。
雌花は、基部に柄のある子房と先端で3裂する花柱があり、
さらに上部で3裂する花柱分枝のそれぞれが2裂して柱頭となる。
萼片と花弁は退化して無花被である。
雄花は無花被でただ1個の雄しべからなる。
椀状花序は頂生あるいは腋生する。椀状花序には、
付属物として1~5個の腺体があり、
種によって腺体の下部に
エプロン状(花弁状)
の付属体を生じる。
また、ポインセチアに代表されるように、
椀状花序の下に苞があり、美しく着色するものもある。
果実は3心皮からなる3室の蒴果で、
各室に1個の種子を含む。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
ポインセチア 、
トウダイグサ 、
ハツユキソウ 、
ハナキリン 、
ユキハナソウ 、
マハラジャ 、
ホルトソウ 、
ユーフォルビア・ポリクロマ 、
ユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニー などを掲載している。