スズフリバナ(鈴振花)
トウダイグサ(トウダイグサ亜科)
ユーフォルビア(トウダイグサ)
Euphorbia helioscopia
ユーフォルビア・ヘリオスコピア
Sun spurge
北半球に分布
多年草
トウダイグサは、北半球に分布する多年草である。
和名は、昔油を入れて明かりをともした
灯火の台に似ているところかついた。海にある灯台とは違う。
日本では本州から沖縄の道端、土手、草地、
河原などに分布している。草丈は20~30㎝である。
葉は互生し、最上部は輪生する。葉形はへら形の楕円形である。
花は輪生葉の上の5本の放射状の枝に2~3㎜の小さな杯状花序がつく。
花色は黄緑色で、花弁は横長楕円形線状体で4個である。
トウダイグサ属に属する多くの植物は有毒で、
茎や葉を傷つけると白い乳液が出る。
三枚目(左)は、Junko
さんが、「尾瀬だより」とのタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 法事の帰りに思いがけず行くことが出来ました。
♪~夏が来れば思い出す~はるかな尾瀬野のこみち~
水芭蕉の花が咲いている~
コーラスで歌って、随分前から一度は行ってみたい!
と思っていた尾瀬。
簡単に行けない距離の関西に来てしまい以来33年。
今回はラッキーでした。7月の尾瀬は花盛り。
もう一度行ってみたいところです。画像は左から
トウダイグサ、池塘 、
ワタスゲ 』
トウダイグサ属の植物は1600~2000種が知られ、全世界に分布している。
なかでも亜熱帯から熱帯にかけて集中して分布している。
多肉植物として扱われるものを多く含み、
それらは主としてアフリカ大陸一円、マダガスカル島、
アラビア半島、カナリア諸島、一部がインド、スリランカ、
アメリカ大陸に分布している。
分布範囲の広さに対応して、植物の形態も多様に変化している。
雌雄同株または雌雄異株の草本、低木または高木がある。
乳管をもち、茎や葉の切り口から乳液を出す。
乳液にはユーフォルビン( euphorbin
)と総称されるアルカロイドを含むために、多くは有毒である。
茎はしばしば刺をもち、多肉質となるものもある。
葉は互生、対生もしくは輪生で、単葉で有柄または無柄で、
全縁あるいは歯状突起がある。
葉が未発達なものや欠くものが多肉植物でよく見られる。
本属は特有な椀状(杯状)花序を形成し、
5個の総苞片が合着した椀状の総苞の中に花を生じる。
雌雄同株の場合は、椀状花序内の中央に
1個の雌花とそれを取り囲んで多数の雄花がある。
雌雄異株の場合は、椀状花序内に雌株の場合は雌花1個、
雄株の場合は多数の雄花がある。
雌花は、基部に柄のある子房と先端で3裂する花柱があり、
さらに上部で3裂する花柱分枝のそれぞれが2裂して柱頭となる。
萼片と花弁は退化して無花被である。
雄花は無花被でただ1個の雄しべからなる。椀状花序は頂生あるいは腋生する。
椀状花序には、付属物として1~5個の腺体があり、
種によって腺体の下部にエプロン状(花弁状)の付属体を生じる。
また、ポインセチアに代表されるように、椀状花序の下に苞があり、
美しく着色するものもある。
果実は3心皮からなる3室の蒴果で、各室に1個の種子を含む。
本属の仲間は、
ポインセチア 、
ショウジョウソウ 、
ハツユキソウ 、
ハナキリン 、
ユキハナソウ 、
マハラジャ 、
ホルトソウ 、
ユーフォルビア・ポリクロマ 、
ユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニー などを掲載している。