ユキノシタ
サクシフラガ(ユキノシタ)
Saxifraga cortusaefolia
サクシフラガ・コルツサエフォリア
( Null )
本州(関東地方以西)、四国、九州に分布
多年草
ジンジソウは、本州(関東地方以西)、
四国、九州に分布する多年草である。
山地の岸壁に生え、高さは10~35㎝である。
開花時期は9~11月ごろである。
花茎を伸ばして集散花序をつけ、
人の字に似た花を咲かせる。
花弁は上部3個が短く、下部の2個は長く伸びる。
上部の花弁の基部には黄色い斑がある。
画像(右上)は、広島県人さんが、「秋の花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 県北の帝釈峡って所、
車で約2時間の渓谷へ行ってきました。
ここは平坦な道で山登りがなくて楽でしたが
まだ紅葉には早すぎました。残念!
ジンジソウと
トリカブト 、
帝釈アザミ で~す。』
ユキノシタ属は、約300種以上からなり、
非常に変異の多い植物として知られている。
多くは多年草であるが、一、二年草も少数ある。
ほとんどが北半球(とりわけヨーロッパやヒマラヤを含む中央アジア高地)の温帯から
周極付近にかけての山地や岩場に分布し、一部が南アメリカのアンデスにおよぶ。
日本には、ユキノシタやダイモンジソウなど数種が分布する。
ごく小形の植物で多くはロゼットを形成し、
クッション状あるいはコケ状に群生することが多い。
また、周極地域の雪線付近や気象の変化をまともに受ける
高山の岩場に生えるものがあるように、
きびしい気象条件によく耐えて
生育するものが多い。
葉は単葉であるが、しばしば深裂し、ときに3出葉となり、
互生または根出しまれに対生する。
葉に腺があっても、腺毛や腺点となり、近縁の
Bergenia (ベルゲニア属)
のように小穴状の腺点にはならない。
花はふつう5数性であるが変化もあり、
放射相称または左右相称である。
少数~多数の花が集散花序につき、総状、
円錐状などを呈するが、ごくまれに葉腋に単生する。
花色は白色が多く、しばしば紅紫色の斑点を有し、
ときに黄、桃、赤色などがある。
萼片は離生、または基部が子房に合生して萼筒を形成する。
花弁は同形または不同形である。
雄しべは10個で内外2輪に配する。花糸は線形で、
しばしば上部が膨大する。葯は2室である。
子房は2心皮からなり、上位または中位で2室である。
心皮は花柱を除いて合生するか、基部のみ合生する。種子は多数である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
クモマグサ 、
セイヨウクモマグサ 、
ユキノシタ
などが掲載してある。