ユキノシタ
サクシフラガ(ユキノシタ)
Saxifraga merkii var. idsuroi
サクシフラガ・マーキー(変種)イドゥスロイ
( Unknown )
本州(中部地方)の高山の岩礫地に生える
多年草
クモマグサは、本州(中部地方)の高山の岩礫地に生え、
水気のある向陽地を好む。
和名は、雲が行き来する高山に生えることにちなむ。
根茎はかたく、細長く横にはい分枝し、
地上茎に葉を密につける。
花茎は高さ2~10㎝で腺毛を密生し、
ふつう1個の長楕円形の小さな葉があり、
先端に1~4花をつける。
花は1.3㎝くらいで蕾はやや下に向く。
5枚の花弁は白色で平開し、
広卵形で長さ約6~7㎜で基部は急に細くなり、
長さ2㎜に達する爪部となる。
なお、春の山草として、白色または淡紅色の花を咲かせて
「クモマグサ」と称して市販されているヨウシュクモマグサは、
ヨーロッパ原産の S. rosacea
(S.ロサケア) の園芸品種であり、
クモマグサとは異なるものであるので区別する必要がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
一枚目(右上) は、野の調べさんが、「薫風」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 先日出合ったクモマグサです。ユキノシタ科の耐寒性多年草で、
北アルプスと御嶽山に分布しているそうです。
高山帯の日当たりが良い礫地や岩場に生え、
高さ2~5㎝になります。可憐ですね。』
二枚目(左上) は、こまさんが、「こんにちは!」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今年はまだどこへも行かず・・・・
カメラ持って遠出したいなあ~~~。
ネットサーフィンで山野草を楽しんでします。
庭の
黒百合 とマーブルの
チュウリップ です。白いのはクモマグサ 』
同属の仲間は、
セイヨウクモマグサ 、
ジンジソウ 、
ユキノシタ
を掲載している。
ユキノシタ属は、約300種以上からなり、非常に変異の多い植物として知られている。
多くは多年草であるが、一、二年草も少数ある。
ほとんどが北半球(とりわけヨーロッパやヒマラヤを含む中央アジア高地)の温帯から
周極付近にかけての山地や岩場に分布し、一部が南アメリカのアンデスにおよぶ。
日本には、ユキノシタやダイモンジソウなど数種が分布する。
ごく小形の植物で多くはロゼットを形成し、
クッション状あるいはコケ状に群生することが多い。
また、周極地域の雪線付近や気象の変化をまともに受ける
高山の岩場に生えるものがあるように、
きびしい気象条件によく耐えて
生育するものが多い。
葉は単葉であるが、しばしば深裂し、
ときに3出葉となり、互生または根出しまれに対生する。
葉に腺があっても、腺毛や腺点となり、近縁の
Bergenia (ベルゲニア属)
のように小穴状の腺点にはならない。
花はふつう5数性であるが変化もあり、放射相称または左右相称である。
少数~多数の花が集散花序につき、総状、
円錐状などを呈するが、ごくまれに葉腋に単生する。
花色は白色が多く、しばしば紅紫色の斑点を有し、
ときに黄、桃、赤色などがある。
萼片は離生、または基部が子房に合生して萼筒を形成する。
花弁は同形または不同形である。雄しべは10個で内外2輪に配する。
花糸は線形で、しばしば上部が膨大する。葯は2室である。
子房は2心皮からなり、上位または中位で2室である。
心皮は花柱を除いて合生するか、基部のみ合生する。種子は多数である。