スミレは、千島南部、日本全土、朝鮮半島、
中国、ウスリーに分布する多年草である。
日当たりのよい野原や道端に生える。
花は紫色で側花弁に毛がある。変異が多い。
スミレ属は、世界に450種ほどが知られているが、
その分布域は広く、南北両半球にわたっているため、
その分類体系は今日なお完成していない。
ジャンジャンは、1824年に花柱の形態にもとづいて
スミレ属を5節に分類したが、その100年後の1925年にベッカーは、
さらに広範な資料によって14節に区分した。
この分類に対しては部分的な批判もあるが、
世界的視野での包括的な分類として、
ベッカーを超える研究はまだ表れていない。
本属の仲間は、
パンジー 、
タチツボスミレ 、
タスマニア・ビオラ 、
ビオラ・ブルースワール 、
ビオラ 、
ビオラ・ソロリア・プリンケアナ
などを掲載している。
三枚目(左)は、 Junko
さんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 今日は暖かかったので近所をウォッチングしました。
スミレ ・
ヒマラヤユキノシタ です。』
スミレ属の種類はおもに多年草または一年草、
ときに低木や亜低木となるものがある。
葉は互生し、ふつうは葉柄があり、単葉または掌状複葉となる。
葉は開花期と果実期とで形が異なる2型葉をなすものがある。
花柄は腋生で、ふつうは1個ときに2個の花が咲き、
中部付近に小苞が1対ある。
花は両性で、左右相称花で花弁は5枚である。
唇弁の下唇は一般に大形となり、
基部は筒状または半球状にふくらむ距となり、
密をたくわえている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
スミレ属の植物で、私の図鑑で和名の付いているものだけでも
約100種が掲載されており、
スミレの品種を特定するのは非常に難しいため、
ここでは和名がスミレと称する
V. mandshurica
(V.マンシュリカ)を掲載した。
四枚目(左)は、花の形と花の色から明らかに他の品種であろうが、
品種の特定には至っていない。