キンポウゲ
クレマティス(センニンソウ)
Clematis terniflora
クレマティス・テルニフロラ
Japanese clematis , Virgin's bower
日本、朝鮮半島、中国中南部に分布
蔓性多年草
センニンソウは、日本、朝鮮半島、中国中南部に分布する蔓性多年草である。
和名は、実の長くて白い毛を仙人のひげや白髪に見立ててついた。
全体にボタンヅルに似ているが、小葉の縁が滑らかなことで区別できる。
花は枝先や葉腋に多数つく。花色は白色である。
花弁のように見えるのは萼片である。萼片は4枚である。
花径は2~3㎝である。開花時期は、7~10月である。
有毒植物であるが、根は漢方で利尿剤や鎮痛剤にされる。
本属の仲間は、
クサボタン 、
クレマチス 、
フユザキクレマチス 、
ハンショウヅル 、
タカネハンショウヅル 、
コバノボタンヅル
などを掲載している。
三枚目(左)は、野の調べさんが、「センニンソウ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである
『 センニンソウです。
去年見た時は、とても高い木で遠くから写しましたが、
今日は、低い位置でラッキーでした。細長くのびた葉の
形がいいですね。目にしみる雪のようです。』
センニンソウ属は、約250種があり、全世界に分布している。
たいていはつる性、ときに直立性の多年草、半木本または木本である。
葉は対生するが、若い株では互生するものもある。
ふつう1~数回3出複葉、または羽状複葉であるが、
単葉のものもある。葉質が草質であるものは欠刻があり、
革質のものは全縁である。
花は、単一または穂状、円錐状などの有限花序につき、
頂上または腋生である。花は放射相称で、両性または単生である。
萼片が花弁化する特徴があり、4枚であることが多い。
6枚、8枚のこともあるが、ふつう奇数にはならない。
蕾のとき、萼片は敷石状に並ぶが、かわら重ね状に並ぶものもある。
平開、または斜上ないし直立して花は杯状ないし鐘状になる。
花弁はふつうないが、ミヤマハンショウズル節では
雄しべの外側のものが変形してへら形の花弁となる。
雄しべは多数で、ふつう花柱は花後に伸長する。
果実は痩果で、伸長した花柱にはふつう羽毛状に毛が生える。
世界中に分布しているが、
暖地に種類が多くいくらかのものは熱帯に進出している。
花が美しく観賞用に栽培されているものがかなりあり、
多くの園芸品種が作り出されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]