せっかく野の調べさんが送ってくれたのに、
コバノボタンヅルは、クレマチスの仲間である。
というところまでしかわかっていない。
今後の調査を待っていただきたい。
画像(右上)は、野の調べさんが、「秋涼Ⅱ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 ツルニンジンのところから少し歩いていくと、
白い清楚な花が目に止まりました。繊細な純白の花、初めてなのですが、
センニンソウにも似ているような、
帰ってから図鑑とにらめっこでした。“コバノボタンツル”です。
やはり、つる性で他の植物に絡まっていますが
こんな綺麗な花がアチコチに咲き乱れ壮観でしたよ。』
シリーズで送ってくれた「秋涼」は、
ツルニンジン の画像である。
センニンソウ属は、約250種があり、全世界に分布している。
たいていはつる性、ときに直立性の多年草、半木本または木本である。
葉は対生するが、若い株では互生するものもある。
ふつう1~数回3出複葉、または羽状複葉であるが、単葉のものもある。
葉質が草質であるものは欠刻があり、革質のものは全縁である。
花は、単一または穂状、円錐状などの有限花序につき、
頂上または腋生である。花は放射相称で、両性または単生である。
萼片が花弁化する特徴があり、4枚であることが多い。
6枚、8枚のこともあるが、ふつう奇数にはならない。
蕾のとき、萼片は敷石状に並ぶが、かわら重ね状に並ぶものもある。
平開、または斜上ないし直立して花は杯状ないし鐘状になる。
花弁はふつうないが、ミヤマハンショウズル節では
雄しべの外側のものが変形してへら形の花弁となる。
雄しべは多数で、ふつう花柱は花後に伸長する。
果実は痩果で、伸長した花柱にはふつう羽毛状に毛が生える。
世界中に分布しているが、暖地に種類が多くいくらかのものは熱帯に進出している。
花が美しく観賞用に栽培されているものがかなりあり、
多くの園芸品種が作り出されている。
本属の仲間は、
クサボタン 、
クレマチス 、
フユザキクレマチス 、
センニンソウ 、
ハンショウヅル 、
タカネハンショウヅル
などを掲載している。