NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名タカザゴユリ(高砂百合)
園芸(流通)名
別名タイワンユリ(台湾百合)
科ユ リ
属(和名属)リリウム( ユ リ )
学名Lilium formosanum
ラテン語読みリリウム・フォルモサヌム
英名Taiwan lily , Formosa lily
原産・分布地台湾原産
園芸上分類多年草(球根)

 タカザゴユリは、台湾原産の球根を有する多年草である。
 台湾全土の平地から高山まで広く分布する。開けた草地などに生えるが、 種子繁殖力が旺盛で、日本の南部ではところどころで野生化している。
 自家受粉で容易に結実して多数の種子がとれ、 秋播きで翌年の7~10月に開花する。
 花はテッポウユリに似て、白色の筒状で横向きに咲くが、 テッポウユリより花筒が細長く、長さ15~20㎝ある。
 ふつう花被片の外側が濃淡の紫褐色を帯びるが、 純白のものも選抜されている。花粉は黄茶色で、花に芳香がある。
 葉は細く、線形から狭披針形で密生する。
 日本へは1923年に渡来した。

 三枚目(左下)は、広島県人さんが、次のコメントをつけて、 私に送ってくれたものである。
 『 庭ばかりの写真ですが、今日は大小、白い花を
  持ってきました。サギソウがたくさん咲きました。
  株分けをしなければ・・。それに庭のあちこちに、
  かってに高砂百合が咲いていますし、今年初めて
  種を蒔いた夕顔も夜を楽しませてくれています。』

 ユリ属は、世界に96種あまりあるが、研究者により種数のとらえ方に差がある。 北アメリカに約25種、ヨーロッパに約12種、アジアに約59種あり、 日本にはそのうち約15種あるが、半数は日本特産であり、 しかも観賞価値の高いものの多いことで世界的にも有名である。
 地下部に肉質の鱗片からなる無皮鱗茎を形成する。 ふつう、その上下から根を出すが、上根を欠くものもある。 下根はおもに収縮根であり、地上部の安定をはかるためのものであり、2ヵ年は生育する。 上根はおもに肥料の吸収を行うもので、地上茎の枯死とともに枯れる。 1鱗茎から1茎を出し、直立するか、または地下を多少ほふくしてから地上へ出る。
 一般に、春に茎が伸びるときに花芽分化を行い、初夏から秋にかけて開花、結実する。
 花は頂生で、単生するか、または総状花序、円錐花序、散形花序などにつく。 6個の花被片からなり、内外2輪に配する。雄しべは6個ある。 葯は丁字に着く。雌しべは1個で柱頭は3浅裂する。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]


 本属の仲間は、  ユリ 、  オニユリ 、  ササユリ 、  ノヒメユリ 、  エゾスカシユリ  などを掲載している。

1枚目画像撮影日:2006.08.13
2枚目画像撮影日:2005.06.18
3枚目画像投稿日(投稿者):2007.08.31(広島県人さん)

2015.05.24 First making day [4t/41ta/201300]
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