アブラナ
ブラッシカ(アブラナ)
Brassica oleracea var. italica
ブラッシカ・オレラケア(変種)イタリカ
Broccoli , Asparagus broccoli ,
Italian broccoli , Sprouting broccoli
地中海東部沿岸原産
一・二年草
ブロッコリは、アブラナ属の1種
B. oleracea (B.オレラケア:キャベツ、
カリフラワー、ケールの基となった植物)を起源とする
カリフラワー と同系統の栽培植物で、
花らいが野菜として利用される。
ブロッコリは、地中海東部沿岸原産の一・二年草である。
ブロッコリは、数千年前すでに栽培されていたケール
( kale )[
B. oleracea var. acephala ]
に起源があるとされている。
15世紀末にイタリアへ伝えられ、17世紀初めにはドイツ、
フランス、イギリスへ伝播した。17世紀になるまで、
ブロッコリとカリフラワーの区別はされていなかった。
1660年までにブロッコリの記録はないが、
カリフラワーより起源は古いとされている。
今日見られるようなブロッコリの栽培品種が育成されたのは
19世紀になってからであり、そのころヨーロッパからアメリカへ伝播した。
日本へはカリフラワーと同様、明治の初めに導入されたが一般には普及せず、
第2次世界大戦後になって普及した。
ヨーロッパではカリフラワーの晩生品種群をブロッコリ(木立花梛菜)
とよぶ場合もある。
アブラナ属は、ほとんど一年草または二年草であるが、
ときに多年草や低木状となるものもある。
旧世界に約40種以上が原産するといわれるが、
重要な作物として古くから栽培されてきたために
原産地のはっきりしないものが多い。
茎は直立し、葉は互生する。葉縁には鋸歯があり、
下部の葉はさまざまな程度に羽裂するか頭大羽裂する。
花は頂生の総状花序につき、黄色、帯黄白色ときに白色である。
萼片は4個で、花弁は4枚が十字状に並び、基部は細長い爪となる。
雄しべは6個でうち2個は短い。
雄しべの基部にある蜜腺は3稜形で濃緑色である。
子房は下位で、花柱は1個である。果実は長角果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]