クマツヅラ ➡ シ ソ に変更(APG)
クレロデンドルム(クサギ)
Clerodendrum bungei
クレロデンドルム・ブンゲイ
Glory flower
中国南部原産
落葉低木
ボタンクサギは、中国南部原産で九州南部に自生化し、
関西でもよく越冬し増殖する高さ1m前後の落葉低木である。
若い茎は軟毛でおおわれるが、古い茎は無毛で皮目ができる。
葉は対生し、有柄で広卵形で長さ10~15㎝で、
急鋭尖頭で円脚または心脚で、
鋸歯縁で上面は濃緑色で裏面に赤色毛がある。
花は芳香性で、径10~15㎝の密な集散花序につき、
花序は半球状を呈する。
萼は小さく淡紅色で、花冠は淡紅色で径1.6㎝で、
花筒は長さ2.7㎝くらいである。
葉はもむと悪臭を放つ。吸枝を出して広がる。
三・四枚目(左・左下)は、広島県人さんさんが、「ボタンクサギ」
とのタイトルで、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今年も庭にボタンクサギの鮮やかな花が咲き出し
ましたので、お持ちしました。来る方々が、
「珍しいきれいな花ですね」と言われます。
この花は、勝手に生えるようになりとても繁殖力の
強い花で、庭の中をほとんど占領しそうな勢いです。』
ボタンクサギは、広島県人さんのトレードマークの花である。
私の画像BBSの広島県人さんのアイコンもこのボタンクサギである。
四枚目(左)は、花弁の形が他の花とは違っており、
園芸品種か変種の可能性もあるが、私の知識では判別は難しい。
本属の仲間は、
クサギ 、
ゲンペイクサギ 、
クラリンドウ 、
クレロデンドルム・ウガンデンセ
などを掲載している。
五枚目(左)は、 Junko
さんが、「訪ね花」とのタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 ところでこの花の名前が知りたいのですが…
幹は「桐」に似ています。友人は「ユウギリ」と言って
ましたが調べても違うようなので・・・ 』
ということの訪ね花であり、その花はボタンクサギであった。
クサギ属は、熱帯、亜熱帯に400種以上があり、
ほとんどが東半球に分布する。
落葉または常緑の低木か高木でときにつる性低木で、
葉は対生か輪生で、全縁または鋸歯縁あるいは深裂する。
花菜は通常頂生の集散花序につくが、
花序はときにさらに円錐状あるいは散房状に集まって複合花序をつくる。
花色は白色、菫色または赤色である。
萼は鐘形か筒状で5歯があるか5裂し、ときに色づく。
花冠は漏斗形または高盆形で、舷部はやや不整に5裂する。
雄しべは4個で、花冠から長く突き出て湾曲する。
柱頭は浅く2裂し、子房は不完全な4室で各室に1胚珠を入れる。
果実は石果で、しばしば宿存萼に包まれる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
六枚目(左)も、広島県人さんが、五枚目(左上)の
Junko さんのレスで、「Re:訪ね花」
とのタイトルで、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 ちょっと寄ってみたら「ボタンクサギ」の話題ですね。
我が家の庭にたくさん生えていますよ。
Junko さん、
この花の茎の匂いは強~烈ですよ。
きれいな花なので切花にしようと思って切ったら大変
です。もう暑くてとろけてしまいそうですね。我が家の
ボタンクサギと
サギソウ を置いてかえります。』
【追記】
クサギ属は、APG
でクマツヅラ科から分離し、シソ科
キランソウ亜科に変更になった。