ヤブエンゴサク(藪延胡索)、
ササバエンゴサク(笹葉延胡索)
ケ シ
コリダリス(キケマン)
Corydalis lineariloba
コリダリス・リネアリロバ
Yama-engosaku
本州、九州、朝鮮半島、中国東北部に分布
多年草
ヤマエンゴサクは、本州、九州、朝鮮半島、、
中国東北部に分布する多年草である。球形の塊根がある。
茎は1本である。苞葉には数個の切れ込みがある。
花は淡紅紫色から青紫色である。
葉の切れ込み方、小葉の形などに変異が多い。
湿った肥沃な夏緑樹林の下に生える。
本属の仲間は、エゾエンゴサク以外に
キケマン 、
ムラサキケマン を掲載している。
画像(右上)は、広島県人さんが、「春の花めぐり」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は県北へお出掛けしてきました。花めぐりで忙しくしていますが、
明日からお天気が悪くなり残念です。
アズマイチゲ 、 ヤマエンゴサク 、
水芭蕉 です。』
キケマン属は、ユーラシアと北アメリカの温帯に約280種が知られ、
一部の種は高山に生える。
日本にはそのうち十数種が自生する。無毛の多年草または
一・二年草で、若干の種類はややつる状になる。
エゾエンゴサク のように地下に球形の塊根を作るものと、
日本全国の道端にふつうに見られる雑草のムラサキケマンなどのように
塊根をつくらないものとがある。
葉は細裂し、花序は総状である。萼片は2個または0個である。
花被片は4個で内側(左右)の2片は同形で、外側の2片(上下)
は異形であり、上方の花弁には大きな距が発達する。
雄しべは6個ある。柱頭は円頭または2裂する。
果実は2心皮からなる蒴果である。種子は2~多数あり、仮種皮がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
キケマン属は、APG Ⅱ
でケシ科から分離し、ケマンソウ科(キンポウゲ目)として独立したが、
APG Ⅲで再びケシ科(キンポウゲ目)
のケマンソウ亜科となった。