タ デ
ポリゴヌム( タ デ )
Polygonum perfoliata
ポリゴヌム・ペルフォリアタ
Mile-a-minute weed
日本各地、朝鮮半島、中国、
台湾、フィリピン、マレー半島に分布
蔓性一多草
イシミカワは、日本各地、朝鮮半島、中国、台湾、
フィリピン、マレー半島に分布する蔓性一多草である。
イシミカワの漢字表記は、石見川、石実皮、
石膠などと表記されるが、謂れがはっきりしていない。
本種は、野の調べさんがせっかく送ってくれたが、
データが無く詳細は不明である。
画像(右上)は、野の調べさんが、次のコメントをつけて、
初めて見る「イシミカワ」を、私に送ってくれたものである。
『 散歩の途中で出合ったイシミカワです。
秋の陽光に照らされて輝いているようでした。
つる性の一年草で他の樹木に絡み付いていました。
実の色は最初緑で,ついで赤紫,青と変わっていくそうです。
しかし、表面の色は実を包んでいる萼の色で本当の実は
この中にあります。(丸くて、熟すと黒色です)』
タデ属は、世界に約300種が知られ、広く分布するが、北半球に多い。
多くは草本であるが、しばしばつる性のものや、まれに半低木のものもある。
葉は互生し、托葉は膜質鞘状となって茎を包む。
花は穂状または円錐花序につくか、総状または束生して頭状となることもあり、
ふつう小花柄には関節がある。
花被片は4~5個が1輪に並び、白または紅色に色づくことが多く、
基部でわずかに合生して、すべてが同じ大きさであるか、
ときにはその3裂片の背面が翼状にのびて果時に大きくなることがある。
雄しべは5~8個である。子房は上位で、1室で1個の倒生胚珠がる。
花柱は頭状のことが多いが、まれに細裂するものもある。
果実は小さく、3稜形またはレンズ状で種子のように見える堅果で、
ふつう光沢があり、裂開せず熟しても花被に包まれている。
タデ科は、世界に約40属1000種と非常に多くの属、種がある科であり、
主に北半球に分布している。
普通はタデ属が基本属として取り扱われるが、花序の形、柱頭の形、
花被片の形や翼の発達状態、葉鞘(ようしょう)の状態など、
それぞれのグループによってまとまりと変化が多く、
そのまとまりによって節や亜属に分けたり、またそれらを独立させて
9種類の属(イタドリ属、ミズヒキ属、
ミチヤナギ属、ツルドクダミ属、イブキトラノオ属、オンタデ属、
サナエタデ属、オオケタデ属、ソバカズラ属)として取り扱われことがあるが、
ここでは私の図鑑に基づきすべてタデ属一本にした。
本属の仲間は、
アイ 、
イヌタデ 、
シロバナサクラタデ 、
ナツユキカズラ 、
ヒメツルソバ 、
ミゾソバ 、
ミズヒキ 、
ポリゴヌム・ファイアー・テイル
などを掲載している。
【追記】
イシミカワの学名の異名は、
Persicaria perfoliata(ペルシカリア・ペルフォリアタ)であり、
その場合はペルシカリア属(和名属:
イヌタデ属)の
Echinocaulon 節に分類されている。
タデ属は、APG では、
細分化されているようであるが、クロンキスト体系での前述した9分類と、
APG 体系での分類が確定できないため、
今後の課題として現状のままたした。