タレユエソウ(誰故草)、コカキツバタ
アヤメ
イリス(アヤメ)
Iris rossii
イリス・ロッシー
( Unknown )
日本(中国地方、四国、九州)、
中国(東北部、中北部)、朝鮮半島原産
多年草(根茎または球根)
エヒメアヤメは、アヤメ属、イリス亜属、スパツラ節、
アポゴン亜節、キネンセス・シリーズに属している。
日本(中国地方、四国、九州)、中国(東北部、中北部)、
朝鮮半島に原産する。
葉は長さ15~30㎝で線形である。
茎は高さ5~15㎝で分枝せず、1花をつける。
花は、青紫色でまれに白色があり、径4㎝くらいである。
外花被片は倒卵型で水平に開き、中脈部は黄白色である。
内花被片はさじ状倒卵型である。
開花時期は4月下旬~5月である。栽培はやや困難だが、
鉢植で山野草家に愛好されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
一・二枚目(右上・左上)とも、広島県人さんが、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は、曇り空でしたが、エヒメアヤメ(10㎝ほど)
を見に行きました。地元の方が自生地を守っておられます。
かわいい、小さなアヤメです。(比較するのに主人のたばこの箱を、
めやすに置いて撮りました。) 』
愛媛県立図書館の資料によると、エヒメアヤメの名は明治30年4月、
奥平幹一氏が、腰折山(245m)で採取した標本により、
牧野富太郎博士が新種として和名エヒメアヤメと命名して
明治32年植物学雑誌に発表した。
そして、浅海原と難波の境、恵良山と並んで西方に腰折山がある。
この山腹に生育する北方型の「エヒメアヤメ」は、その自生の
南限地として大正14年10月8日、国指定の天然記念物となったとなっている。
また、陽春4月上旬に開花する。古書には「タレユエソウ」の名があり、
哀れな民話と共に、この地方では伊予節、「こかきつばた」の
名で親しまれてきた植物でもあるとも記されている。
本属の仲間は、
アヤメ 、
カキツバタ 、
カンザキアヤメ 、
キショウブ 、
ハナショウブ 、
ハナカツミ 、
ダッチ・アイリス 、
ジャーマン・アイリス 、
シャガ
などを掲載している。