アヤメ
イリス(アヤメ)
Iris laevigata
イリス・ラエウィガタ
( Unknown )
多年草(根茎)
シベリア、中国、朝鮮半島
カキツバタは、アヤメ属の1種で、古くから鑑賞され、
園芸品種も多く知られている。
カキツバタは、アヤメ属、イリス亜属、スパツラ節、アポゴン亜節、
ラエウィガタエ・シリーズに属している。同シリーズの仲間は
キショウブ 、
ハナショウブ
を掲載している。
なお、カキツバタが湿地や浅水池に生育するのに対し、
キショウブやハナショウブは湿地、乾地(畑)
いずれにも生育できる違いがある。
カキツバタは、シベリア、中国、朝鮮半島、日本
(本州中部以北とまれに高冷地、北海道)に産する。
本種は日本で古来より親しまれているが、
1770年ごろにパラスがバイカル湖近辺で発見し、
1837年にフィッシャーによって学名がつけられた。
イギリスでは、1920年ごろはハナショウブと混同されていた。
葉は広い剣状線形で長さ40~80㎝、
幅2~3㎝で中肋は隆起しない。
茎は高さ50~70㎝で分枝せず、頂端に3花をつける。
花はふつう紫色で径約12㎝くらいである。
外花被片は長楕円形で、長さ10㎝、幅4.5㎝くらいで、
花被片の基部から中央にかけて白い一線をもつ。
内花被片は長さ7㎝、幅1.5㎝くらいで直立する。
開花時期は5月である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
アヤメ属については、
アヤメ を参照のこと。
本属の仲間は、
アヤメ 、
エヒメアヤメ 、
カンザキアヤメ 、
キショウブ 、
ハナカツミ 、
ハナショウブ 、
ダッチ・アイリス 、
ジャーマン・アイリス 、
シャガ
などを掲載している。
撮影地の小堤西池は、愛知県刈谷市の最北部の井ヶ谷町にある20,330㎡の池で、
京都府太田ノ沢、鳥取県岩美町の唐川と並び
国の天然記念物に指定された日本三大カキツバタ自生地の一つである。
この池にみられるカキツバタ群落は学術的にも貴重なものとして昭和13年8月に
「小堤西池のカキツバタ群落」として国の天然記念物に指定された。
その後、刈谷市は小堤西池の水源として重要な役割を果たしている東側の
丘陵地約43,000㎡を国と県からの助成を得て買収し、追加指定をうけた。
また、昭和53年3月には県の自然環境保全地域にも指定された。
[ 引用 :
刈谷市教育委員会発行パンフレット ]
カキツバタ群落の180度パノラマを作成してありますので、
こちら
から見て下さい。