NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名コブシ(辛夷)
園芸(流通)名
別名
科モクレン
属(和名属)マグノリア(モクレン)
学名Magnolia praecocissima
ラテン語読みマグノリア・プラエコキッシマ
英名Northern Japanese magnolia
原産・分布地日本と済州島に自生
園芸上分類落葉高木

 コブシは、ハクモクレン亜属、コブシ節で、 日本と済州島に自生する落葉高木で、 枝が直上する傾向がある。 一般に庭木や緑化用樹とされている。 栽植されたものもかなり高く成長する。


 早春に葉に先立って樹冠一面に 白色の花を咲かせたときの景観はみごとである。
 花は白色で、花径約10㎝でふつう花柄に 1個の若葉をつけている。花弁は6枚あり、 幅約2~2.5㎝で、基部が淡紅紫色に着色する場合もある。
 たいへん丈夫で、寒さにも強いので、 寒地の花木として貴重である。 1879年にヨーロッパに導入されて以来、 アメリカ東北部などで盛んに利用されるようになった。


 本属は、花木として有名な、
 シモクレン 、  ハクモクレン 、  シデコブシ 、
 ホオノキ  など(落葉性)や 、
 タイサンボク 、  オオヤマレンゲ 、
 ウケザキオオヤマレンゲ など(常緑性)があるが、
 どれも私の好きな花木を掲載している。



 モクレン属は約90種からなり、 太平洋をはさんでアジア大陸とアメリカ大陸に隔離分布し、 アジア大陸に多い。
 アジアでは、ヒマラヤ、東南アジア、マレーシア、 東アジアに、アメリカでは北アメリカ東・東南部、中央アメリカ、 南アメリカ北部に分布し、ほとんどの種が山地生である。
 また全種数のうち大半は熱帯・亜熱帯産で、 残る温帯性のものが広く栽培されているが、高木性のものが多いので、 どちらかというと広い庭や公園向きである。
 常緑性または落葉性で、高木あるいは低木である。

 葉は単葉で薄質または厚質で、全縁で有柄で互生するが、 ときに枝端に集まって輪生状を呈する。
 早落性の托葉は膜質で幼葉を包み込み、 あるいは厚く長毛をともなって冬芽や蕾を包むので、 小枝や花柄の周囲を取り巻く脱落痕が見られる。

 花は大形で両性で1個が頂生し、芳香のあるものが多く、 葉に先立って開花するものと、 葉と同時および葉の開花後に開花するものとがある。
 萼弁は3個で、花弁は6~12枚(まれに多数)で、 花色は白、ピンク、紫、黄色などである。
 しばしば萼片は花弁状を呈し、花弁と区別しにくいことがあるが、 花弁が花軸にらせん配列するのに対して 敷石状に基部を接して輪生するので、両者の違いが明らかである。
 雄しべはへら形で、葯のつく位置が花軸側のものと、 花軸に対して横向きのものとがある。
 雌しべは2胚珠を含む1心皮からなり、 心皮縁の一端が嘴(くちばし)状にのびて側面に柱頭をもつ。
 ときに短い雌ずい柄をもつことがある。雄しべ雌しべとも多数あり、 いずれも長い花軸にらせん状に配列する。

 果実は革質または木質の袋果で、楕円体~紡錘体の集合果を形成する。 しばしば集合果はねじれる。
 袋果は背面で裂開し、赤色肉質の外種皮と黒色硬質の内種皮をもつ種子が、 白い糸状組織でぶら下がる。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]


  1枚目画像撮影日:2006.04.01
2・3枚目画像撮影日:2005.04.09
  4枚目画像撮影日(場所):2004.05.25(浜名湖花博覧会[静岡県浜松市])

2015.03.26 First making day [2k/25ko/159300]
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