サンゴジュ(珊瑚樹)

スイカズラ
   ➡ レンプクソウに変更(APGⅡ)
ウィブルヌム(ガマズミ)
Viburnum odoratissimum
ウィブルヌム・オドラティッシムム
Sweet viburnum
本州西部~沖縄、対馬、済州島、
中国・長江南部~雲南省に分布
常緑高木
 サンゴジュは、本州西部から沖縄方面にかけて、
対馬、済州島を経て中国大陸では長江南部から貴州、
雲南にわたる地方に分布する常緑高木である。樹高は10m以上におよぶ。
 葉は対生し、楕円形で長さ15~20㎝で、厚く革質で上面は光沢がある。
 花は頂生の円錐花序につき、5月に白い車状から筒状の花を開く。
 8月に果実が赤熟し、長さ10~20㎝ほどの果序となり下垂し、
赤い果柄とともに美しく、和名はこの果序の様子に由来する。
 本種は、すこぶる強健で、耐陰性もあり、土質を選ばない。
生垣として利用され、とくに防火樹として優れている。
  
 ガマズミ属は、北半球の温帯、暖帯に広く分布し、
東南アジアや南アフリカの高地にもあり、
とくに東アジアと北アフリカに多い。約120種が分布し、
そのうち日本には約30種があり、中国大陸に多く40種あまりを数える。
 落葉または常緑の低木ないし小高木で、葉は対生する。
 花は円錐ないし散房状花序につき、大形で中性の装飾花をもつものがある。
 萼は5歯をもち、花冠は車状、筒状などで5裂する。
雄しべは5個で、雌しべの柱頭は3裂し、子房は下位で1室をもつ。
 花は通常白色で、ときに桃色で芳香を放つ種もある。
 果実は石果で、赤、青色に熟すことが多い。
花、果実ともに観賞価値が高い種が多い。
  
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) 、
     花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
  
  
 本属の仲間は、
 オオデマリ 、
 ガマズミ 、
 ゴモジュ 、
 ミヤマガマズミ 、
 ハクサンボク 、
 ビブルナム・エスキモー
 などを掲載している。
  
【追記】
 ガマズミ属は、APG Ⅱ
でスイカズラ科から分離し、レンプクソウ科
(マツムシソウ目)に変更になった。
  
サンゴジュ





  


