バレイショ(馬鈴薯)、
ジャガタライモ(じゃがたら芋)
ナ ス
ソラヌム( ナ ス )
Solanum tuberosum
ソラヌム・ツベロスム
Potato , Irish potato , White potato
ペルー、ボリビアの中央アンデス原産
多年草
ジャガイモは、ペルー、ボリビアの中央アンデス原産の多年草である。
ジャガイモは、ナス属の1種で地下の塊茎を食用とする野菜である。
地下部に形成されるいもを採取するために栽培される多年草で、
地上部は秋末に枯死するが、いもは越冬し翌春萌芽し育成を開始する。
しかし、栽培条件下では低温となる以前に収穫される。
茎は長さ60~100㎝である。花は両性で複集散花序につく。
花冠は5裂して裂片は開出し、白、淡紅、紫などがある。
現在、世界で広く栽培されているジャガイモ
S. tuberosum (S.ツベロスム) は、
新大陸が起源であることは、
ナス属の塊茎を形成する塊茎群の野生種の地理的分布から見て疑う余地がない。
それらの起源の中心はペルー、ボリビアの中央アンデス地域である。
その後、南北に広がり、旧大陸には1570年メキシコからスペインに導入され、
16世紀末には広くヨーロッパの北方の国々に伝播した。
イギリスにはこれとは別に1590年に導入された。インドへはスペインから16世紀に、
インドネシアや中国へはオランダ人によって16世紀に導入された。
日本へは1603年(慶長8) にオランダ人によってジャワより導入されたのが最初で、
18世紀に入ってから救荒用に栽培され、明治以降アメリカから優良品種が再導入され、
北海道など寒冷地の重要な作物となった。
二枚目(左最上)は、広島県人さんが、
次のコメントを
つけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は久しぶりの青空。畑仕事が気持ちよく
出来ました。ジャガイモの花が咲き出しましたよ。』
ナス属は、世界の熱帯から温帯にかけて広く分布し、
1700種ほどが知られ、とくに南アメリカに多い。
草本または低木、ときに小高木となり、茎はふつう直立するが、
蔓状になることもある。ときに刺があり、しばしば星状毛が生える。
葉は互生し、多くは単葉で全縁または鋸歯縁で、
ときに羽状に深裂し、または複葉となる。
花は単生、束生、あるいは集散花序、散房状花序をなし、
葉腋(まれに茎頂)、茎の途中、または葉と対生するようにつく。
萼はふつう広鐘形で4~10裂し、多くは5裂する。
花冠は車形または鐘形で、花筒は短く先は5裂し、
裂片は蕾のときは扇だたみ状にたたまる。
雄しべはふつう5個で、花冠裂片と互生して花筒につき、
花糸は太くて短い。
葯は2室で花柱を取り巻いて互いに接し、ふつう孔裂開する。
子房は2室でまれに3~4室になり、花柱は糸状である。
果実は液果で球形、楕円形、
ときに長楕円形で扁平でゆがんだ円形の種子を多数含む。
アルカロイドを含むために有毒植物が多いが、
食用となるものもあり、ジャガイモやナス、ペピーノなどが重要である。
花や果実が美しい観賞植物も多い。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
イヌホウズキ 、
ソラヌム 、
タマゴナス 、
ツルハナナス 、
ナス 、
フォックスフェース 、
フユザンゴ 、
ルリヤナギ 、
ワルナスビ
などを掲載している。