タヌキノカミソリ(狸の剃刀)
ヒガンバナ
リコリス(ヒガンバナ)
Lycoris incarnata
リコリス・インカルナタ
( Unknown )
中国原産、湖北省から雲南省に分布
多年草(鱗茎)
タヌキノカミソリは、中国原産で、
湖北省から雲南省にかけて分布する鱗茎を有する多年草である。
8月上~中旬に6~9花をつける長さ40~50㎝の花茎を伸ばす。
淡いピンク色の花被片に、濃いピンクの縦ラインが入っている。
花の咲くころには葉は枯れている。
鱗茎はヒガンバナよりやや大きく首が長い。結実はしない。
日本には自生していないが、観賞用として導入されている。
面白い名前だが、狐の剃刀(キツネノカミソリ)
を意識したネーミングと思われる。
三枚目(左)は、こまさんが、「まさか~~~」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 キツネノカミソリが有るからって、
タヌキノカミソリが有るなんて・・・・まさか~?
念にため調べたら実際にあるのですね。
キツネノカミソリに対抗して付けられたそうですが
まったく愉快ですね。つい笑ってしまいました。
「タヌキノカミソリ」ですよ。』
本属の仲間は、
キツネノカミソリ 、
ヒガンバナ 、
シロバナマンジュシャゲ 、
ショウキズイセン 、
ナツズイセン 、
リコリス・スプレンゲリ
などを掲載している。
リコリス属は、地下部の鱗茎から、
花茎と線状または帯状の扁平な葉を根出させる。
初夏に葉が枯れ、晩夏・早秋の候にまず花茎が地上に出現する。
葉の出現は開花と同時または直後の秋期出葉型と、
翌年の早春になる春期出葉型とに分かれる。
花茎は中空の円筒状で頂端に数個の小さな花を散形花序につける。
各花の花被片は6個で、基部は合着して漏斗状である。
雄しべはは6個で雌しべは花被と同じ長さかそれ以上ある。
果実は蒴果で、種子は黒褐色である。
鱗茎には良質のデンプンを含有するが、去痰、
催吐薬となるリコリンや小児麻痺後遺症の治療薬である
ガランタミンなど多くのアルカロイドがあり有毒である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]