マンジュシャゲ(曼殊沙華)
ヒガンバナ
リコリス(ヒガンバナ)
Lycoris radiata
リコリス・ラディアタ
Red spider lily , Spider lily
日本、中国原産
多年草(鱗茎)
ヒガンバナは、日本、中国原産の鱗茎を有する多年草である。
鱗茎は径4㎝の球形で短首である。
9月中旬に長さ40㎝の花径を伸ばし、鮮赤色の数個の花をつける。
花被片は細く、縁が波うち、外側に反曲する。
花後、濃緑色で中央に灰緑色の線が入った線形葉を出葉する。
同科で、同じように花後葉が出るものに
ベラドンナリリー がある。
日本では岩手、秋田以南の人里植物である。
中国では長江流域の西南地区に多い。
日中両国に同一種が存在する理由として陸続きであった
地質時代からの広域分布説、海流漂着説、人運搬説がある。
日本には、不稔種しかないが、中国には結実するものがある。
三枚目(左)は、 briboo
さんが、「彼岸花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 彼岸花をお持ちするのが遅くなってすみません。
新美南吉記念館近くの矢勝川の堤防です。2kmにわたっている
そうです。変わった色の花は9月に行った時にしか咲いて
いませんでした。これも彼岸花の一種らしいです。』
ということで、変わった色の花は リコリス・スプリンゲリ であった。
四枚目(左)も、 briboo
さんが、『 今日はお彼岸で彼岸花を見てきました。
NIOさん宅にまあまあ近いところです・・』
とのコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
五枚目(左下)も、 briboo
さんが、『 矢勝川も行ってきました。』
とのコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
リコリス属は、地下部の鱗茎から、
花茎と線状または帯状の扁平な葉を根出させる。
初夏に葉が枯れ、晩夏・早秋の候にまず花茎が地上に出現する。
葉の出現は開花と同時または直後の秋期出葉型と、
翌年の早春になる春期出葉型とに分かれる。
花茎は中空の円筒状で頂端に数個の小さな花を散形花序につける。
各花の花被片は6個で、基部は合着して漏斗状である。
雄しべはは6個で雌しべは花被と同じ長さかそれ以上ある。
果実は蒴果で、種子は黒褐色である。
鱗茎には良質のデンプンを含有するが、去痰、催吐薬となるリコリンや
小児麻痺後遺症の治療薬であるガランタミンなど多くのアルカロイドがあり有毒である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
六枚目(左)は、野の調べさんが、「秋色」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 土曜日、郊外の美術館を訪ねました。日中の暑さは
盛夏を思わせる毎日ですが、幾分夏の暑さがやわらぎ、
吹いてくる風に爽やかさを感じます。そんな中、
児玉美術館のヒガンバナを求めて散策してきました。
午前中、10時過ぎでしたので人影もまばらでゆっくり
楽しめました。ここだけは、秋風が吹き、
点在するヒガンバナの群れが秋風に揺れ秋の野を
赤く彩っていました。』
シリーズで送ってくれた、「
秋色Ⅱ(ツルボ) 」、
「
秋色Ⅲ(ジュズダマ) 」 の花たちもある。
七枚目(左)は、11月に写したものであり、
花が咲き終わった後に出てきた秋期出葉である。
私は、この花ほど咲く時期が一定している花はほかにないと思っている。
必ず彼岸のころになると律儀に咲き始めことに感心している。
本属の仲間は、
シロバナマンジュシャゲ 、
ナツズイセン 、
ショウキズイセン 、
キツネノカミソリ、
タヌキノカミソリ 、
リコリス・スプレンゲリ
などを掲載している。