ショウキラン(鍾馗蘭)
ヒガンバナ
リコリス(ヒガンバナ)
Lycoris aurea
リコリス・アウレア
Golden spider lily , Golden hurricane lily
日本南部~中国、ビルマに自生
多年草(鱗茎)
ショウキズイセンは、日本南部~中国、
ビルマに自生する鱗茎を有する多年草である。
鱗茎はヒガンバナよりやや大きい。
10月上~中旬に開花し、
花茎のある間に大きく厚い粉緑色の葉を出す。
花茎は30~60㎝で、頂端に鮮黄色または橙黄色の
5~10花を輪生する。花被片の縁が波うつ。
変異が多く、九州産のものは台湾産のものより花茎が短く、
花被片が幅広で花序がより水平に広がり、
葉に光沢がある点で
区別できる。
一枚目画像(右上)は、
Junko さんが、
「葉鶏頭です」のタイトルで、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 写真は「
葉鶏頭 」目の覚めるような色に思わず携帯で。「
白い彼岸花 」
とついでに黄色も。これは須磨離宮で。』
ということで、送ってくれた黄色の植物が、
このショウキズイセンである。
本属の仲間は、
ヒガンバナ 、
シロバナマンジュシャゲ 、
ナツズイセン 、
キツネノカミソリ 、
タヌキノカミソリ 、
リコリス・スプレンゲリ
などを掲載している。
リコリス属は、地下部の鱗茎から、
花茎と線状または帯状の扁平な葉を根出させる。
初夏に葉が枯れ、晩夏・早秋の候にまず花茎が地上に出現する。
葉の出現は開花と同時または直後の秋期出葉型と、
翌年の早春になる春期出葉型とに分かれる。
花茎は中空の円筒状で頂端に数個の小さな花を散形花序につける。
各花の花被片は6個で、基部は合着して漏斗状である。
雄しべはは6個で雌しべは花被と同じ長さかそれ以上ある。
果実は蒴果で、種子は黒褐色である。
鱗茎には良質のデンプンを含有するが、去痰、催吐薬となるリコリンや
小児麻痺後遺症の治療薬であるガランタミンなど多くの
アルカロイドがあり有毒である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]