一 葉
バ ラ (サクラ亜科)
プルヌス(サクラ [サクラ亜属])
Prunus lannesiana cv. Hizakura
プルヌス・ランネシアナ(園芸品種)ヒザクラ
( Null )
園芸品種(オオシマザクラ系)
落葉高木
1枚目(左上)は、2024年 一葉の Bestshot である。
花の中心が少し赤みを帯びているが、咲いて少し日数が経
過した時点での撮影だったのでこのような花姿になってしまっ
たが、ここ数年木の傷みが激しく花が咲かなかったが、今年
やっと咲いたため、この一致枚を2024年の Bestshot とした。
2019~2023年は一葉は開花しなかったため、 Bestshot は ありません。
2枚目(左)は、2018年 一葉の Bestshot である。
3枚目(左)は、一葉の花の中心部を拡大したもので、
中央部に緑色の葉になった雌しべが1個確認できる。
このように花の雌しべが、緑色の葉のようになることを
葉化雌しべ
という。
なお、一葉と同じように葉化雌しべを有する園芸品種は、
カンザン
(関山)、
コウカ
(紅華)、
ショウゲツ
(松月)、
フゲンゾウ
(普賢象)、
スマウラフゲンゾウ
(須磨浦普賢象)を掲載している。
4枚目(左)は、2018年4月8日の一葉であり、
満開状態の一枚である。
2018年の一葉の開花期間は、10日間と短期間であり、
花見は見ごろを見逃さないようにする必要がある。
一葉はまだ植栽2年目の超若木であり、
満開といっても2本の木に
ポツンと2輪ずつが咲いているだけである。
また、満開状態で、すでに葉が完全に開いた状態である。
なお、植栽して2年目の一葉はこんな樹形である。
皆さんはもっとこんもりとした桜の木を想像されたのではない
かと思いますが、ここ数年木の傷みが激しく衰えるばかりで、
この先もあまり期待できず、数年後も同じような樹形かもしれません。
イチヨウは、オオシマザクラ系の園芸品種である。
樹高は、8~12mになる落葉高木である。
樹幹色は褐色である。若芽は緑茶色である。
葉は、広倒卵形で、重鋸歯縁と単鋸歯縁が混じり
鋸歯の先は針状にとがる。
開花時期は、4月中~下旬である。
花色は淡紅白色で後に白っぽくなる。
花径は3.0~5.0㎝で、花は八重で、
花弁は20~28枚である。
雄しべは36~38個で、雌しべは1個で葉化する。
萼筒は筒形である。結実はしない。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]
5枚目(左)は、2018年4月5日に開花したばかりの
一葉であり、淡紅白色の八重咲きで、花径が約4㎝
(実測)の大輪で、花弁は20~28枚である。
一葉は、雌しべの花柱がが葉化し、緑色の葉のようになり、
その葉のような雌しべが1個のため、
「一葉(イチヨウ)」という名がついた。
なお、有明の開花時期は一般的には4月中~下旬であるが、
3月下旬の気温がかなり高かったため、
かなり早めの開花となった。
6枚目(左)は、2018年3月30日現在の一葉の「つぼみ」で、
つぼみの画像としては、6枚目(左下)とダブルが、
このつぼみの形状が、つぼみのうちから花弁となるものが開いており、
中心に雌しべと思われるものが見え、
また、萼が宝石を止める爪のように花弁をがっちりと止めており、
初めて見る形であり、とても印象的なため掲載した。
この状態から開花まで、数日~一週間程度と思われる。
(予想通り、6日後に開花した)
なお、このような形状の蕾は、
他に一葉と同じオオシマザクラ系園芸品種の
カンザン
(関山)、
コウカ
(紅華)、
ショウゲツ
(松月)、
フゲンゾウ
(普賢象)、
ヨウキヒ
(楊貴妃)、
スマウラフゲンゾウ
(須磨浦普賢象)を掲載している。
なお、一葉を含めたこの7品種のうち、
楊貴妃を除いた6品種は、葉化雌しべを持つことでも共通している。
7枚目(左)は、2018年3月28日現在の一葉の
花芽で、
一葉の開花時期は4月中~下旬であるが、9枚目
(左上八)からつぼみが2~3個出てきた状態である。
8枚目(左下)のように葉が先に出たので、
葉桜の心配をしたが、無事つぼみが出て安心した。
まだ、出始めたばかりであり、この状態から開花まで、
一週間以上を要すると思われる。
(予想通り8日後に開花した)
8枚目(左)は、2018年3月26日現在の一葉の若葉で、 9枚目(左下)の冬芽はこのように葉になり、 若木のため花が咲かず、葉桜になってしまうのかと心配 したが、7枚目(左上)のようにつぼみが出てホッとした。
サクラ属については、
サクラ
を参照のこと。
撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は
PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、
スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
2018年実績(Darkblue ver.) 、
2018年実績(従来版) 、
2019年実績(Darkblue ver.) 、
2019年実績(従来版) 、
2021年実績(Darkblue ver.) 、
2024年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。
9枚目(左)は、2018年3月24日現在の一葉の
葉芽で、
一葉の開花時期は4月中~下旬であるが、
10枚目(左下)に比べ、冬芽の膨らみが一段と増し、
葉が出始めている状態である。
初めて見る冬芽の状態であり、この先
どのようになるかが非常に楽しみな状態であったが、
8枚目(左上)のように葉になり、チョッとがっかりした。
10枚目(左)は、2018年3月11日現在の一葉の 冬芽で、 一葉の開花時期は4月中~下旬であるが、 11枚目(左下)に比べ、冬芽が膨らみ始め、 先端に淡緑色が見え始めた状態である。
11枚目(左)は、2018年2月24日現在の一葉の冬芽で、 一葉の開花時期は4月中~下旬であり、 まだ全く堅い状態である。
12枚目(左)は、2018年5月27日現在の一葉の葉である。
葉は、広倒卵形で、葉身 9㎝、幅 5㎝(実測)で、
葉先が長く、鋭くとがっているのが特徴である。
葉は重鋸歯縁と単鋸歯縁が混じり鋸歯の先は針状にとがる。
葉柄は帯紅紫色で上方に1対の淡紅色の蜜腺がある。
13枚目(左)は、2018年5月27日現在の一葉の若葉で、
緑茶色である。
葉柄の基部には、切れ込みの深い離生托葉がある。
14枚目(左)は、2024年6月5日現在の一葉の樹形である。
植栽8年目で、樹形は広卵状で、樹高は 1.2 mと植栽8年目
でもこの姿で、年々衰えており、今にも枯れそうで心配な状況
です。
なお、一葉は当公園には2本しか植栽されておらず、もう1本
も同じように瀕死の状態で、このままでは一葉は絶えてしまい
そうです。
15枚目(左)は、2018年5月27日現在の一葉の樹形である。
植栽2年目の一葉は、樹高 2.2m(実測)である。