サ ク ラ 〝 ショウゲツ ″
ショウゲツ（松 月)
松 月
バ ラ （サクラ亜科）
プルヌス（サクラ [サクラ亜属])
Prunus lannesiana cv. Shogetsu
プルヌス・ランネシアナ（園芸品種）ショウゲツ
( Null )
園芸品種（オオシマザクラ系)
落葉小高木
１枚目（右上）は、2023年 松月の Bestshot である。
昨年の画像と同じ花姿のものになってしまったが、八重桜の
中で最も美しいと言われている松月は、この姿が優雅であり、
葉化雌しべもしっかりわかるこの一枚を2023年の Bestshot と
した。
2022年は桜を写していないため Bestshot はありません。
２枚目（左）は、2021年 松月の Bestshot である。
桜の中で最も美種と言われている八重咲きの松月はとても
見ごたえがあり、先端になるほど淡紅色が濃くなる少し波打っ
た花弁はとても美しく、花の中心には葉化雌しべも見える、
この一枚を2021年の Bestshot とした。
３枚目（左）は、２枚目（左上）の松月の花の中心部を拡大し
たもので、中央部に緑色の葉化した雌しべが２個確認できる。
このように花の雌しべが、緑色の葉のようになることを
葉化雌しべ
という。
４枚目（右上）は、2021年４月９日の松月の花の直径を計測し
たもので、花径は 5.7 ㎝と大輪で、当公園の桜の中でも最も
大きい部類に入る大きさである。
この大きさの花が密に咲くさまは豪華絢爛という言葉がピッタ
リの花姿である。
５枚目（右上）は、2020年 松月の Bestshot である。
青空にはえる八重咲の松月はとても見ごたえがあります。
花の中心には葉化雌しべも見える、この一枚を2020年の
Bestshot とした。
６枚目（左）は、2019年 松月の Bestshot である。
松月は八重桜の中でも最も美しい桜の一種といわれており、
咲いたばかりの花はこのように紅色が濃くバックを暗くすると、
なおその美しさが引き立つため、この１枚を2019年の Bestshot とした。
ショウゲツは、オオシマザクラ系の園芸品種である。
樹高は４～５ｍになる落葉小高木である。
樹幹色は灰褐色である。若芽は黄緑色である。
葉は、倒卵形で、重鋸歯縁で鋸歯の先は針状にとがる。
開花時期は、４月下旬である。
花色は淡紅色で、外花弁は帯紅色、内花弁は白色である。
花径は4.5～5.0㎝で、花は八重で、花弁は23～35枚である。
雄しべは20～27個で、雌しべは１～２個で、葉化して緑色である。
萼筒は短鐘形である。結実はしない。
学名の異名は、Prunus lannesiana
cv. Superba である。
[ 引用 ： 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修：小学館発行 )]
７枚目（左）は、2018年 松月の Bestshot である。
８枚目（左）は、7枚目（左上）の松月の花の中心部を拡大し
たもので、中央部に緑色の葉化した雌しべが２個確認できる。
なお、９枚目（左上８）の花には１個の葉化した雌しべが確認
でき、松月は１本の木に葉化した雌しべが、１個の花と２個の
花が共存する特徴がある。
このように花の雌しべが、緑色の葉のようになることを
葉化雌しべ
という。
なお、松月と同じように葉化雌しべを有する園芸品種は、
イチヨウ（一葉）、
カンザン（関山）、
コウカ （紅華）、
フゲンゾウ（普賢象）、
スマウラフゲンゾウ
（須磨浦普賢象）を掲載している。
９枚目（左）は、2018年４月13日の松月のであり、満開状態の
一枚である。
2018年の松月の開花期間は、16日間と長期間であり、八重
咲き種のため、見ごろが長いので、花見はじっくり見ることができる。
松月は若木のうちから花つきが良く、八重で大輪で、淡紅色
の花がすずなりに咲いているさまは見ごたえがある。
松月は花がほとんど下垂して咲くため、下から見上げるように
見るのが適している。
なお、植栽して２年目の松月はこんな樹形である。
皆さんはもっとこんもりとした桜の木を想像されたのではない
かと思いますが、あと10年もすれば立派な樹形に成長し、見ご
たえのある桜並木の一員となると思われる。
10枚目（左）は、2018年４月５日に開花したばかりの松月であ
り、紅色の八重咲きで、花径が約５㎝（実測）の大輪で、花弁
は23～35枚である。
松月は、サクラの中で最も花の美しい八重咲きといわれてい
る品種で、とても見ごたえがある。
なお、松月の開花時期は一般的には４月下旬であるが、３月
下旬の気温がかなり高かったため、かなり早めの開花となった。
11枚目(左）は、Junko さんが、
「今頃になってしまいました！」のタイトルで、
大阪造幣局の桜を、私に送ってくれたものである。
『 左1枚目
御衣黄
●真ん中
須磨浦普賢象
数珠掛け桜
４枚目は 松月 です。
今年の花の
大提灯 と
松前紅紫 、
どれも
ソメイ吉野のやさしい感じとはちょっと違いますね。』
12枚目（左）は、2018年４月１日現在の松月の「つぼみ」で、
つぼみの画像としては、９枚目（左下）とダブルが、このつぼみ
の形状が、つぼみのうちから花弁が開いており、中心に雌しべ
と思われるものが見え、また、萼が宝石を止める爪のように花
弁をがっちりと止めており、初めて見る形であり、とても印象的
なため掲載した。
なお、このような形状の蕾は、
他に松月と同じオオシマザクラ系園芸品種の
イチヨウ （一葉）、
カンザン （関山）、
コウカ （紅華）、
フゲンゾウ （普賢象）、
ヨウキヒ
（楊貴妃）、
スマウラフゲンゾウ
（須磨浦普賢象） を掲載している。なお、松月を含めたこの７品種のうち、
楊貴妃を除いた６品種は、葉化雌しべを持つことでも共通している。
13枚目（左）は、2018年３月30日現在の松月の
花芽 で、
松月の開花時期は４月下旬であるが、14枚目（左下）の淡緑
色に色づいた冬芽（花芽）からつぼみが３～５個出初めている
状態である。
この状態からだと、開花までおそらく一週間以上が必要と思
われる。 （予想より早く６日後に開花した）
サクラ属については、
サクラ
を参照のこと。
撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は
PDF版で見て下さい。PDF版は５ページに分割されているため、
スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
2018年実績（Darkblue ver.) 、
2018年実績（従来版) 、
2019年実績（Darkblue ver.) 、
2019年実績（従来版) 、
2021年実績（Darkblue ver.) を見て下さい。
14枚目（左）は、2018年３月28日現在の松月の
冬芽 で、
松月の開花時期は４月下旬であるが、12枚目(左下）に比べ、
冬芽の膨らみが増し、冬芽の先端に淡緑色がはっきり見え、
その先端が割れ始めている状態である。
冬芽の形から、手前の丸く膨らんだ二つはつぼみに、右端
のとがった芽は葉になると思われる。
15枚目（左）は、2018年３月24日現在の松月の冬芽で、松月 の開花時期は４月下旬であり、16枚目（左下）に比べ、やっと 冬芽が膨らみ始め、先端に淡緑色が見え始めた状態である。
16枚目（左）は、2018年２月20日現在の松月の冬芽で、松月 の開花時期は４月下旬であり、まだ全く堅い状態である。
17枚目（左）は、松月の萼と萼筒および花柄である。
萼は５または６枚で、全縁またはわずかな鋸歯縁の三角形
で、色は淡茶色である。
萼筒は鐘形で非常に短く花柄との境目が分りにくく、色は暗
茶～暗紅色である。
花柄は4.5～5.0cmと長く光沢が有り、色は黄緑～暗紅色である。
花柄が長くてやや細く、花も八重の大輪で重いため、花は
ほとんどが下垂して咲く。
18枚目（左）は、2021年４月19日の花弁が散って萼と雌しべ
（葉化雌しべ）だけになった松月の花である。
萼は６個で２個は少し小さい。雄しべはほとんどが散ってしま
っているが、２個の葉化雌しべは先端が萎れてはいるが、その
形をしっかりと保っている。
19枚目（左）は、2018年５月27日の松月の葉である。
葉は、倒卵形で、葉身 13㎝、幅 ７㎝（実測）と大形で、葉先
が長く、鋭くとがっているのが特徴である。
葉は重鋸歯縁で鋸歯の先は針状にとがる。
葉柄は帯紅紫色で上方に１対の淡紅色の蜜腺がある。
20枚目（左）は、2018年５月27日の松月の若葉で、緑茶色である。
葉柄の基部には、切れ込みの深い離生托葉がある。
21枚目（左）は、2018年５月27日の松月の樹形である。
植栽２年目の松月は、樹高 2.0ｍ（実測）である。
