本種は、アルジェリア原産で耐寒性の一年草であるが、
寒地では露地で越冬できない。関東では霜よけ下で越冬できる。
開花にはある程度の低温を好み、高温には弱い。
非常に多くの分枝を出し、多花性があるので花壇用に適している。
多花性なので最盛期には1株で30花も咲く。
花は主茎および分枝の先端に単生し、黄色の頭花をつける。
頭花は径2~3㎝と小さいが、数多く咲き続ける。
日本には1962年に輸入され、各地に見られるようになったが、
和名はまだない。
開花時期は、秋播きで3~6月、春播きで6~8月である。
寒地では、秋播きで4~7月、春播きで6~9月となる。
本属の仲間は、
キク 、
イソギク 、
マーガレット 、
ノース・ポール 、
ジャスタ・デージー や、
マーガレットの園芸品種の
マーガレット・ピンク・ディライト などを掲載している。
キク属は、世界におよそ200種あり、ユーラシア大陸の寒~暖帯に多く、
アフリカや北アメリカにもある。
多くの園芸植物を含み、薬用にもされている。
一年草または多年草ときに亜低木のものもある。
葉は互生し、分裂しないものから多く切れ込むものまである。
花は虫媒で、頭花(頭状花序)は大きいものから小さいものまである。
花色は白、黄、紅であるが青はない。
頭花は辺花と心花からなり、総苞は半球状で総苞片は多列で、
かわら重ねに状に並び、その縁はしばしば乾膜質である。
花床は平たいか、突出し、栽培のキクを除けば、一般に付属体はない。
辺花は雄花で多くは舌状花であるが、ときに舌状に発達しないで管状となり、
先が3裂する。心花は両性で、管状で先が5裂する。
雄しべは5個あり、花冠は筒部に合生し、葯は合して管状となり、
各葯の基部は鈍形で尾状とならない。
先には楕円形の付属体がある。雌しべの花柱は、
先がわずかに2分し、その先は切形である。
子房は下位で、果実は3稜のあるもの、三角形のもの、
円柱のものなどがあり、ときに少し扁平となったものがある。
まったく冠毛のないものがあるが、種によっては辺花の果実、
または心花の果実、あるいは全部が小冠をつける。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]