マーガレット、キダチカミルレ
キ ク
クリサンテムム( キ ク )
Chrysanthemum frutescens
クリサンテムム・フルテスケンス
Marguerite , Paris daisy
カナリア諸島原産
非耐寒性多年草
マーガレットは、カナリア諸島原産の多年草であるが、茎の基部が木質化する。
原産地のカナリア諸島では海浜に自生しており耐潮風性があるが、耐寒性がない。
植物全体が無毛である。草丈は60~100㎝で、立性かやや横張である。
葉は羽状に深く切れ込み、互生する。
頭花が葉腋に単生し、多数つく。
花は白色か淡黄色の辺花と黄色の心花からなる一重咲きである。
開花時期は、春から夏で長い。
ヨーロッパに1699年に入った。
本属の仲間は、
キク 、
イソギク 、
ノース・ポール 、
シャスタ・デージー 、
クリサンセマム・ムルチコーレ や、
マーガレットの園芸品種の
マーガレット・ピンク・ディライト
などを掲載している。
キク属は、世界におよそ200種あり、
ユーラシア大陸の寒~暖帯に多く、アフリカや北アメリカにもある。
多くの園芸植物を含み、薬用にもされている。
一年草または多年草ときに亜低木のものもある。
葉は互生し、分裂しないものから多く切れ込むものまである。
花は虫媒で、頭花(頭状花序)は大きいものから小さいものまである。
花色は白、黄、紅であるが青はない。
頭花は辺花と心花からなり、総苞は半球状で総苞片は多列で、
かわら重ねに状に並び、その縁はしばしば乾膜質である。
花床は平たいか、突出し、栽培のキクを除けば、一般に付属体はない。
辺花は雄花で多くは舌状花であるが、ときに舌状に発達しないで管状となり、
先が3裂する。心花は両性で、管状で先が5裂する。
雄しべは5個あり、花冠は筒部に合生し、葯は合して管状となり、
各葯の基部は鈍形で尾状とならない。
先には楕円形の付属体がある。雌しべの花柱は、
先がわずかに2分し、その先は切形である。
子房は下位で、果実は3稜のあるもの、三角形のもの、
円柱のものなどがあり、ときに少し扁平となったものがある。
まったく冠毛のないものがあるが、種によっては辺花の果実、
または心花の果実、あるいは全部が小冠をつける。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
四枚目(左上)は、マーガレットの八重咲き園芸品種で、
ヤエザキマーガレットとよばれており、1912年にイギリスで発売されたものである。
五枚目(左)も、園芸品種である。マーガレットの基本花色は白色が黄色であり、
五枚目のような花色は園芸品種である。