ニンドウ(忍冬)、キンギンカ(金銀花)
スイカズラ
ロニケラ(スイカズラ)
Lonicera japonica
ロニケラ・ヤポニカ
Japanese honeysuckle ,
Gold-and-silver flower
日本、中国に自生
半常緑蔓性低木
スイカズラは、日本、中国に自生する半常緑蔓性低木である。
暖地では冬も落葉しないので、ニンドウ(忍冬)とよばれる。
花は5~7月に開花し、芳香がある。
初め白色で後に黄色に変わるので、キンギンカ(金銀花)ともいう。
また、子供が花の蜜を吸うから、
あるいはおできの吸出しに利用されたからスイカズラの名がある。
液果は黒熟し、ゴマ粒大の種子ができる。
漢方では葉や花に利尿、健胃、解熱の効きめがあるとする。
1806年にヨーロッパに入り、よく繁茂するので蔓垣、
斜面や壁面の被覆に用い、園芸品種が多いが、アメリカでは雑草化している。
スイカズラ属は、低木またはつる性低木で、
およそ180種が北半球に分布し、日本にも20種前後が自生している。
常緑または落葉性でつるは右巻き、
葉は単生で対生し多くは全縁で鋭頭である。
花は頂生または腋生の集散花序あるいは2花が対をなす頭状の花序で、
苞や合成することの多い小苞があり、ときに下位子房は癒合する。
花冠はふつう2唇形となり5裂する。
果実は液果で、熟せば食べられるものもあるが、
有毒のものもあるので注意が必要である。種子は数個できる。
欧米では芳香のある花や美しい果実、
樹姿を観賞してよく栽培されているが、日本での栽培は少ない。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
三枚目(左)は、左右の花の色が金色と銀色に見えるとこらからついた 別名のキンギンカ(金銀花)のイメージがよくわかる。 また、英名にもそのイメージの名がついている。
本属の仲間は、
ツキヌキニンドウ 、
ハスカップ 、
ハニーサックル 、
ヒョウタンボク 、
チシマヒョウタンボク 、
ロニケラ・テルマニアーナ 、
ロニケラ・ヘックロッティー
などを掲載している。