ロニケラ・テルマニアーナは、交雑種である。
L. tragophylla
(L.トラゴフィラ)×
L. sempervirens cv. Superba
(L.センペルウィレンス(園芸品種) スペルバ)による交雑種で、
ブタペストで作り出され、後にベルリンの
Späch 商会から売り出された。
本属の種間雑種としては、成功したもののひとつであるとされている。
落葉蔓性低木である。葉は楕円状卵形で長さ7~12㎝になり、
茎の頂部の2葉は基部で合着し、茎に対してえり状になる。
花は橙黄色の唇形で長さ6㎝で長径が3㎝である。
上唇は幅広く、下唇は狭くてさじ状である。
1花序には6~12花がつく。開花時期は、5~7月である。
よく茂って耐寒性があり、幹の基部が日陰になる場所で、
肥沃な土地を好む。
スイカズラ属は、低木またはつる性低木で、
およそ180種が北半球に分布し、日本にも20種前後が自生している。
常緑または落葉性でつるは右巻き、
葉は単生で対生し多くは全縁で鋭頭である。
花は頂生または腋生の集散花序あるいは2花が対をなす頭状の花序で、
苞や合成することの多い小苞があり、ときに下位子房は
癒合する。花冠はふつう2唇形となり5裂する。
果実は液果で、熟せば食べられるものもあるが、
有毒のものもあるので注意が必要である。種子は数個できる。
欧米では芳香のある花や美しい果実、
樹姿を観賞してよく栽培されているが、日本での栽培は少ない。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
スイカズラ 、
ツキヌキニンドウ 、
ハスカップ 、
ハニーサックル 、
ヒョウタンボク 、
チシマヒョウタンボク 、
ロニケラ・ヘックロッティー
などを掲載している。