ロニケラ・ヘックロッティーは、交配種(園芸種)である。
園芸種でその成立は明らかでないが、おそらく
L. × americana (L.アメリカナ(交雑種))×
L. × sempervirens
(L.センペルウィレンス [ 和名:ツキヌキニンドウ ]))
の交配種から生じたものであろうといわれている。
落葉低木で叢状に成長するが、
枝が弱いうえに高さ3~4mに伸びるので、支柱が必要である。
葉は楕円形から長楕円形で長さ5㎝前後で、葉柄はほとんどない。
枝の先端では2個の葉の基部が合着している
花序は頂生し、穂状につく。花冠は細く長さ5~6㎝で、
蕾は紅サンゴ色で、開くと内側は橙黄色で、外側は紫紅色を帯び芳香がある。
6月から夏の終わりまで咲き、液果は赤熟する。
花期が長く寒さに強い。庭木や鉢植えにする。
スイカズラ属は、低木またはつる性低木で、およそ180種が北半球に分布し、
日本にも20種前後が自生している。
常緑または落葉性でつるは右巻き、葉は単生で対生し多くは全縁で鋭頭である。
花は頂生または腋生の集散花序あるいは2花が対をなす頭状の花序で、
苞や合成することの多い小苞があり、ときに下位子房は癒合する。
花冠はふつう2唇形となり5裂する。
果実は液果で、熟せば食べられるものもあるが、
有毒のものもあるので注意が必要である。種子は数個できる。
欧米では芳香のある花や美しい果実、
樹姿を観賞してよく栽培されているが、日本での栽培は少ない。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
スイカズラ 、
ツキヌキニンドウ 、
ハスカップ 、
ハニーサックル 、
ヒョウタンボク 、
チシマヒョウタンボク 、
ロニケラ・テルマニアーナ
などを掲載している。