タイタンビカスは、アメリカフヨウとモミジアオイの交配、
選抜により誕生した生育旺盛で強健な宿根草である。
三重県津市にある㈱赤塚植物園が開発した品種である。
草丈が約2~3メートルはどに成長する。
開花時期は6月中下旬ごろより9月末まで、
一日花で毎日かわるがわる咲き続ける。
画像(右上)は、みずがめ座さんが、
「タイタンビカス」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 我が家の庭は今このタイタンピカスだけが咲いています。
ハイビスカスとモミジアオイの交配です。』
みずがめ座さんのコメントでは、
ハイビスカスとモミジアオイの交配となっているが、
どうもハイビスカスではなくアメリカフヨウと
モミジアオイの交配種のようである。
本属の仲間は、
本種の基本となった
アメリカフヨウ 、ハワイの花
ハイビスカス 、その園芸品種の
ハイビスカス・ファンタジー・チャーム 、
ハワイで育成された
フウリンブッソウゲ 、本属の代表種の
フヨウ 、フヨウの園芸種の
スイフヨウ 、
学名と同じ名前の
ハマボウ 、多くの園芸品種がある
ムクゲ 、
NIO のトレードマークの
モミジアオイ など、私の大好きな品種を多く記載している。
フヨウ属は、世界各地の熱帯、亜熱帯を中心に、
温帯を含んで分布し、約250種がある。
観賞用のほか、食用、繊維用などに約50種が栽培され、
形態も高木、低木および草本などさまざまである。
葉は互生し、多くは掌状に分裂し鋸歯縁まれに全縁である。
花は両性花で、葉腋に単生するが、ときに総状、
円錐あるいは散房花序をなす。
花弁は白、桃、紅、黄色などがあり、花の下に小苞をもち、
その形態、苞片の数などは、分類学上重要な目安となる。
萼は筒状、杯状で歯牙縁もしくは5深裂する。花弁は5枚である。
雄しべは多数で筒状に合着し、その中から花柱が突き出す。
花柱は先が5枝に分かれ、先端が頭状となる。果実は蒴果で、
5室に分かれ開裂して種子を出す。
種子は小形で有毛または無毛で心臓形、
三角形、球状などさまざまである。
本属の園芸品種が多数作り出されたのは、ハワイにおいてで、
もっとも古い記録は、1902年にギフォード氏によって自生種同士の
交雑で4品種が作り出され、
次いで1909年以来濃業試験場で本格的な交配が行われるようになり、
ブッソウゲも導入されて交雑され、
5年間に1000にのぼる園芸品種が生まれた。その後は、
交配種同士の交雑が繰り返されて現在にいたっている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]