









ムクゲは、中国原産の落葉低木である。
日本にも野生があるが、真の自生か帰化したものか明らかでない。
高さ3~4mになる。かなり下の方から分枝するが、
直立型の樹形となる。
樹皮は灰色である。葉は互生し鐘状か杯状で、短い花柄がある。
花弁は5枚を基本とし、通常桃色から菫色で、白色、
淡紫色などさまざまで、中心部が濃色の底紅状になるものが多い。
花柱は、ブッソウゲのように突出しない。
葯は雄ずい筒の基部から中央部にかけてつく。
萼は三角状の5裂片をもち基部で合着する。
小苞片は線状で6~8個ある。
蒴果は長さ1.4~2.2㎝で卵円形で小さい嘴(くちばし)
状にとがり、表面には放射状の軟毛がある。
種子は腎臓形で長さ4㎜ぐらいで、長い綿毛がある。
ムクゲは、江戸時代から多数の園芸品種が育成され、
当時の書物にも多数の花が図示されている。
園芸品種名のないものが多く、また、
欧米でつくられた園芸品種もかなり混乱している。
フヨウ属は、世界各地の熱帯、亜熱帯を中心に、
一部温帯を含んで分布し、約250種がある。
観賞用のほか、食用、繊維用などに約50種が栽培される。
高木、低木および草本などさまざまである。
葉は互生し、多くは掌状に分裂し鋸歯縁まれに全縁である。
花は両性花で、葉腋に単生するが、ときに総状、
円錐あるいは散房花序をなす。
花弁は白、桃、紅、黄色などがあり、花の下に小苞をもち、
その形態、苞片の数などは、分類学上重要な目安となる。
萼は筒状、杯状で歯牙縁もしくは5深裂する。
花弁は5枚である。雄しべは多数で筒状に合着し、
その中から花柱が突き出す。
花柱は先が5枝に分かれ、先端が頭状となる。
果実は蒴果で、5室に分かれ開裂して種子を出す。
種子は小形で有毛または無毛で心臓形、
三角形、球状などさまざまである。