









フウリンブッソウゲは、
インド洋ザンジバル島原産の常緑低木で枝が垂れる。
葉はやや小さく長さ4~10㎝、幅1.1~5.5㎝で、
楕円形または卵状楕円形で鋭頭または円頭で鋸歯があり、
原則として無毛である。
花は径7~10㎝で、花弁が深く裂けて反巻する。
花色は赤色、桃色と白色の絞りで、花柱が長く突出する。
花柄は長く垂れ下がる。小苞片は5~8個で長さ
1~2㎝で線状で目立たない。
萼は筒状で長さ1.5~2㎝で裂片が短い。
蒴果は筒状で長さ3.5㎝くらいで、平滑で無毛で、
種子にも毛がない。種子ができることは少ない。
本種はブッソウゲとともにハワイに導入されて育種に貢献した。
本属の仲間は、
この図鑑の中でもっとも花径が大きい
アメリカフヨウ 、
アメリカフヨウの交配種の
タイタンビカス 、
ハワイの花
ハイビスカス 、
園芸品種の
ハイビスカス・ファンタジー・チャーム 、
本属の代表種の
フヨウ 、
フヨウの園芸種の
スイフヨウ 、
学名と同じ名前の
ハマボウ 、
多くの園芸品種がある
ムクゲ 、
NIO のトレードマークの
モミジアオイ
など、私の大好きな多くの品種を掲載している。
フヨウ属は、世界各地の熱帯、亜熱帯を中心に、
一部温帯を含んで分布し、約250種がある。
観賞用のほか、食用、繊維用などに約50種が栽培される。
高木、低木および草本などさまざまである。
葉は互生し、多くは掌状に分裂し鋸歯縁まれに全縁である。
花は両性花で、葉腋に単生するが、ときに総状、
円錐あるいは散房花序をなす。
花弁は白、桃、紅、黄色などがあり、花の下に小苞をもち、
その形態、苞片の数などは、分類学上重要な目安となる。
萼は筒状、杯状で歯牙縁もしくは5深裂する。
花弁は5枚である。雄しべは多数で筒状に合着し、
その中から花柱が突き出す。花柱は先が5枝に分かれ、先端が頭状となる。
果実は蒴果で、5室に分かれ開裂して種子を出す。
種子は小形で有毛または無毛で心臓形、三角形、球状などさまざまである。
本属の園芸品種が多数作り出されたのは、ハワイにおいてで、
もっとも古い記録は、1902年にギフォード氏によって自生種同士の
交雑で4品種が作り出され、次いで1909年以来濃業試験場で
本格的な交配が行われるようになり、ブッソウゲも導入されて交雑され、
5年間に1000にのぼる園芸品種が生まれた。その後は、
交配種同士の交雑が繰り返されて現在にいたっている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]