カワラムクゲ(河原木槿)、キイロムクゲ(黄色木槿)
アオイ
ヒビスクス(フヨウ)
Hibiscus hamabo
ヒビスクス・ハマボー
( Null )
日本西南部原産
半耐寒性落葉低木
ハマボウは、日本西南部(本州、四国、九州および沖縄北部)
原産の半耐寒性落葉低木である。
高さ2~4mに達し、河口付近の岸に自生する。
幼条に白色の星状毛を密生する。葉は円形か円状心臓形で先端はややとがり、
基部が円いか心臓形で、長さ5~6㎝で3~5脈があり、小鋸歯をもつ。
葉の表面には毛があり、下面は白い星状毛を密につける。
花は杯状で径6~10㎝くらいで、花色は黄色で、中心部が暗色である。
小苞片は線状披針形で8~10個あり、下部が合着し、
萼とともに白毛をしく。萼は鐘状で5深裂する。
果実は卵形で先端がとがり有毛である。
表日本の沿岸部では、防風林と構成樹として、また庭木として用いられる。
ハマボウは、日本原産の品種であり、
種小名に和名のハマボウがハマボーとして入っている。
本属の仲間には、
この図鑑の中で、もっとも花が大きい
アメリカフヨウ 、
アメリカフヨウの交配種の
タイタンビカス 、
本属の代表種の
フヨウ 、
フヨウの園芸種の
スイフヨウ 、
ハワイの花
ハイビスカス 、
園芸品種の
ハイビスカス・ファンタジー・チャーム 、
ハワイで育成された
フウリンブッソウゲ 、
多くの園芸品種がある
ムクゲ 、
NIO のトレードマークの
モミジアオイ
など、私の大好きな品種が多くある。
フヨウ属は、世界各地の熱帯、亜熱帯を中心に、
一部温帯を含んで分布し、約250種がある。
観賞用のほか、食用、繊維用などに約50種が栽培される。
高木、低木および草本などさまざまである。
葉は互生し、多くは掌状に分裂し鋸歯縁まれに全縁である。
花は両性花で、葉腋に単生するが、ときに総状、
円錐あるいは散房花序をなす。
花弁は白、桃、紅、黄色などがあり、花の下に小苞をもち、
その形態、苞片の数などは、分類学上重要な目安となる。
萼は筒状、杯状で歯牙縁もしくは5深裂する。
花弁は5枚である。雄しべは多数で筒状に合着し、
その中から花柱が突き出す。
花柱は先が5枝に分かれ、先端が頭状となる。
果実は蒴果で、5室に分かれ開裂して種子を出す。
種子は小形で有毛または無毛で心臓形、三角形、球状などさまざまである。
本属の園芸品種が多数作り出されたのは、ハワイにおいてで、
もっとも古い記録は、1902年にギフォード氏によって自生種同士の
交雑で4品種が作り出され、次いで1909年以来濃業試験場で
本格的な交配が行われるようになり、ブッソウゲも導入されて交雑され、
5年間に1000にのぼる園芸品種が生まれた。その後は、
交配種同士の交雑が繰り返されて現在にいたっている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]