モモは、サクラ属の１種で、果実を食用とする果樹である。
　モモは、中国原産の落葉小高木で、枝条は無毛である。
　葉は無毛で、楕円状披針形あるいは長楕円状披針形で、 長さ８～15㎝で長鋭尖頭で広楔脚で粗鋸歯縁で、 葉身の基部に腺点がある。葉柄は長さ１～1.5㎝である。
　花は通常単生するが、しばしば葉芽とともにつき径2.5～3.5㎝である。
　萼片は５個であるが、八重咲きでは10個以上になる。
　花は白、ピンク、紅色である。花柄は短く、 無毛で緑色である。概して葉より花のほうが先に開く。
　雄しべは多数で無毛である。花柱は雄しべと同数で、長軟毛がある。
　果実は亜球形で果底がくぼみ、果頂部が乳房状または微突形である。
　果皮は薄く、果肉に粘着するものとしないものがある。
　果肉はよく発達し、やわらかく多汁である。
　核は１個でかたく、深い点刻がある。

[ 引用 ： 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修：小学館発行 )、
　　　　　花の名前（ 植村猶行監修：ＮＨＫ出版 ）]

　なお、観賞用として栽培されているモモは、
一般に「　　ハナモモ　　」 とよび、学名は同じであるが、
ここでは、ハナモモとして別に掲載した。
　また、サクラ属については 　サクラ 　を参照のこと。

　本属の仲間は、非常にたくさんあり、
　アーモンド　、 アンズ　、
　サクラ　、 サクラの品種および園芸品種　、
　ウ　メ　、 ウメの園芸(栽培)品種　、
　シダレウメ　、 　ニワウメ　、
　ハナモモ　、 ハナモモ・ゲンペイシダレ　、
　ハナモモ・テルテシロ　、 ハナモモ・テルテベニ
　などを掲載している。

１・２枚目画像撮影日：2006.03.25
　　３枚目画像撮影日：2006.06.25
　　４枚目画像撮影日：2008.03.16