ハナモモ(花桃)
バ ラ (サクラ亜科)
プルヌス(サクラ)
Prunus persica cvs.
プルヌス・ペルシカ(園芸品種群)
( Null )
園芸品種群(親種は中国原産)
落葉小高木
ハナモモは、サクラ属の1種で花木として
観賞用のためだけに栽培されている品種群をいう。
親種は中国原産の落葉小高木で、和名はモモである。
日本で観賞用のモモが知られているのは、万葉時代からのようである。
改良が進んだのは江戸時代からで、
現在の中心となる園芸品種を含む8品種の記載がある。
その後も園芸用の品種は増え、
1891年(明治24)には21品種が記されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
一般に「ハナモモ」とよばれる観賞用品種は、普通品種、ほうき立ち品種、
枝垂れ品種、カラモモ、一才桃などの品種に分類される。
ここに掲載した一~四枚目のハナモモは、普通品種の「菊」[
Prunus persica cv. Kiku ]
とよばれる品種で、キクモモ(菊桃)ともよばれ、
花弁が細い菊咲きの八重咲きである。
三枚目(左)は、 Junko さんが、
「なばなの里」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『
ベニバナトキワマンサク
とキクモモという花があまり
にも良く似た花でビックリ! どこが違うのかな?
マンサク科とバラ科ではあるけど。
良く見るとマンサクは葉が出て咲いていましたが。』
先にも述べたように、 Junko
さんが、送ってくれたような桃の花を、
私は図鑑に基づきキクモモ
[ Prunus persica cv. Kiku ]
としたが、[
Prunus persica cv. Stellata ]
とする説もあり、ここは意見の分かれるところである。
本属の仲間は、非常にたくさんあり、
アーモンド 、
アンズ 、
サクラ 、
サクラの品種および園芸品種 、
ウ メ 、
ウメの園芸(栽培)品種 、
ニワウメ 、
シダレウメ 、
モ モ 、
ハナモモ・ゲンペイシダレ 、
ハナモモ・テルテシロ 、
ハナモモ・テルテベニ
などを掲載している。
五枚目(左)の花は、梅の花によく似ており、 品種は特定できないが、とても美しい品種である。