バ ラ ( バ ラ 亜科)
ロ サ( バ ラ )
Rosa banksiae cv. Lutea
ロサ・バンクシアエ(園芸品種)ルテア
Banksia rose
園芸品種
半常緑低木
キモッコウバラは、モッコウバラの園芸品種である。
一季咲きで、花径が約2㎝の小輪である。
樹形はつる性で、樹高は3.5m程度である。
学名の異名は、
Rosa banksiae lutea であり、
この場合は、園芸品種扱いではない。
1824 年ごろ John Damper Parks
によりイギリスへ持ち込まれ、広まったとされている。
キモッコウバラは、黄色の小輪花を大房で咲かせ、花つきがとてもよく、
花もちもよく、かすかな香りがある。
極早咲きで、モッコウバラよりも5~7日程度早く、
関東地方以西の平地では4月中旬からゴールデンウィークごろに開花する。
枝は細くしなやかで、刺が無い。勢いよく伸び出したシュート(新梢)は、
弓状に下垂しながら分枝を繰り返し、主に細い枝先を中心に花を咲かせる。
下垂する枝のラインを生かす場合は、生育時に適時誘引しながら、
その後に伸びる枝を放置するとよい。
半常緑性で、温暖な地域では冬に落葉しにくい。
樹勢がとても強いが、モッコウバラに比べると初期生育は遅い。
耐病性に強く、初心者でも育てやすい強健種だが、
厳しい寒さには弱いので、寒冷地では注意が必要である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
本ページの作成当初 (2015.10) は、
園芸植物大事典に基ずき「モッコウバラ」としていたが、
バラ大図鑑に基ずき、写真のような黄色のものを
「キモッコウバラ」とし、白色のものを
「モッコウバラ」と区別することとした。
本属の仲間は、
バラ 、
ハマナス 、
シロバナハマナス 、
ノイバラ 、
ツクシイバラ 、
ナニワイバラ 、
サンショウバラ 、
ロサ・ウィローサ
などを掲載している。
四枚目(左)は、 Junko さんが、
「公園の花」のタイトルで、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 近所を散策して撮って来ました。
八重桜がまだまだ見ごろでとってもキレイでした。
黄色い花はモッコウバラ? と思いますが・・・
どうかしら?』
モッコウバラ [ Rosa banksiae banksiae ]
は、バラの原種の一つであり、1807 年にWilliam Kerr
により中国広東省の近くで発見された。
性質はキモッコウバラとほとんど同じであるが、花首がやや長く、開かずに落ちる蕾があることと、
初期生育が早いので、若苗時の花つきがやや不安定なことが異なる。
本来の野生タイプで中国西部に自生する一重咲きの「ロサ・バンクシアエ・ノルマリス
[ Rosa banksiae var. normalis ]」
があり、少量の刺がある以外の性質はモッコウバラとほぼ同等である。
[ 引用 : バラ大図鑑(NHK出版発行)]