NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ナニワイバラ(浪花茨)
園芸(流通)名
別名
科バ ラ ( バ ラ 亜科)
属(和名属)ロ サ( バ ラ )
学名Rosa laevigata
ラテン語読みロサ・ラエウィガタ
英名Cherokee rose
原産・分布地中国中南部、台湾に自生
園芸上分類半常緑小低木

 ナニワイバラは、中国中南部、台湾に自生する常緑小低木である。
 九州、四国、京都(保津峡)にもあり、 これらは栽植品が野生化したといわれている。
 江戸時代に大阪の植木屋が普及したので、 ナニワイバラの名がついた。
 半常緑で数メートルに達する長い蔓を伸ばし、 前年枝から分枝した短花枝の先に径6~8㎝ の白色一重の花を5月ごろ咲かせる。
 シュート(新梢)の元から先まで花が咲き、 大株は株が花でおおわれる。 花もちは悪いが、ウメの花のような微香がある。
 枝や葉柄に下に曲がった強い刺がある。 小葉は3個で鋭頭楕円形で無毛で質がかたく 上面は深緑色で光沢がある。
 萼片、萼筒、花柄に細い刺を密生する。
 果実は洋ナシ形で暗橙赤色に熟する。
 花や葉も美しく病気や害虫も少ないので、 関西以西ではよく生垣に使われていたが、株が大きくなりすぎ、 また花期が短いため最近は敬遠されている。 

 バラ属は、大きな属で4亜属に分けられ、 園芸的にはそのうちバラ亜属が重要である。 バラ亜属はさらに10節に区分されている。 北半球の新旧両大陸の亜寒帯~熱帯にかけて広く分布している。
 本種の分類は難しく、分類学者の間で種名や種の数に異同があるが、 しだいに整理されてヨーロッパと北アフリカに10種、 アジアに93種(日本には11種と2~3種の変種)、 アメリカ大陸に20種の約120種と、 そのほか多くの変種および自然交配種が認められている。 このうち8種が現在の栽培バラの主要祖先で、 ほかの数種が一部の園芸品種作出に関係している。

[ 引用 : バラ大図鑑(NHK出版発行)&
     園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]

 

 本属の仲間は、
 バラ 、  ハマナス 、  シロバナハマナス 、  キモッコウバラ 、  ノイバラ 、  ツクシイバラ 、  サンショウバラ 、
 ロサ・ウィローサ  などを掲載している。

1枚目画像撮影日:2005.04.29
2枚目画像撮影日:2007.04.21
3枚目画像撮影日:2005.05.08

2015.07.08 First making day [5n/51na/221300]
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