ゴトウヅル(梧桐蔓)、ツルデマリ(蔓手毬)
アジサイ
ヒドランゲア(アジサイ)
Hydrangea petiolaris
ヒドランゲア・ペティオラリス
Climbing hydrangea
日本全土の湿潤な林内に生える
蔓性木本
ツルアジサイは、日本全土の湿潤な林内に生える蔓性木本で気根をもつ。
幹は高さ15mにもなり樹や岩をはい上がる。葉は卵形で長い柄がある。
花序は径10~17㎝で、装飾花の萼片は3~4個で、白色で倒卵形である。
両性花の花弁は蕾のままほぐれず、先端で密着し、ひとかたまりになって落ちる。
画像(右上)は、おばごりさんが、『 写真はツタアジサイです。』 とのコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
本属の仲間は、
アジサイ 、
ガクアジサイ 、
カシワバアジサイ 、
コアジサイ 、
ヤクシマアジサイ 、
コガクウツギ 、
ノリウツギ 、
ヤマアジサイ などがある。
アジサイ属は、世界に四十数種あり、東アジア、
北アメリカ東南部~南アメリカ中部にいたる広い地域に分布している。
本属の植物は低木またはつる性で、有柄で托葉のない葉を対生(まれに3輪生)する。
花序は複集散状または密錘状で卵形または披針形の苞葉がある。
花は放射相称で、両性花のほかに捻性の低い装飾花を有する種が多い。
装飾花の花弁様の部分は萼片が変化したものである。
両性花の萼は子房と癒着した萼筒と萼裂片に分かれる。
花弁は小さく萼筒の上縁につき、一般に早落性の傾向がある。
子房は下位または中位で熟して蒴果となり
離生した花柱間で心皮の縫合線に沿って裂ける。
種子は小さく長さ1㎜前後である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
アジサイ属は、新エングラー体系ではユキノシタ科
(バラ目)に入れられていたが、クロンキスト体系では、
単独のアジサイ科(バラ目)
としてユキノシタ科から分離された。
最近の APG の見解では、
ユキノシタ科とは縁遠いことが明らかになり、
ユキノシタ科が入っているバラ目からミズキ目に変更された。