NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ノリウツギ(糊空木)
園芸(流通)名
別名ノリノキ(糊の木)、サビタ
科アジサイ
属(和名属)ヒドランゲア(アジサイ)
学名Hydrangea paniculata
ラテン語読みヒドランゲア・パニクラタ
英名Panicled hydrangea
原産・分布地日本全国に分布
園芸上分類落葉低木

 ノリウツギは、日本全国に広く分布する落葉低木である。 他の日本産アジサイ類とは、大きな円錐花序をもつことで区別できる。
 ふつうは高さ2~3mで、若い枝は真っ直ぐよく伸び、暗紫色を帯びる。
 葉は長さ5~15㎝で、楕円形または卵状楕円形で先は鋭形である。
 装飾花は白色であるが、しだいに淡紅色または淡緑色に変わる。
 ノリウツギの和名の起こりは、幹の内皮の粘液を和紙の糊料に用いたことによる。
 材は白色でかたく、ようじ、つえ、かんじきなどに利用するが、 根材からつくるパイプは有名である。
 別名の「サビタ」は東北および北海道地方の方言だそうである。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、 花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]

 本種は、ウツギの名前がついていますが、  アジサイ の仲間である。
 本属の仲間は、  コガクウツギ 、  ガクアジサイ 、  カシワバアジサイ 、  コアジサイ 、  ツルアジサイ 、
 ヤクシマアジサイ 、  ヤマアジサイ  などを掲載している。

 アジサイ属は、世界に四十数種あり、東アジア、 北アメリカ東南部~南アメリカ中部にいたる広い地域に分布している。
 本属の植物は低木またはつる性で、有柄で托葉のない葉を対生(まれに3輪生)する。
 花序は複集散状または密錘状で卵形または披針形の苞葉がある。
 花は放射相称で、両性花のほかに捻性の低い装飾花を有する種が多い。
 装飾花の花弁様の部分は萼片が変化したものである。 両性花の萼は子房と癒着した萼筒と萼裂片に分かれる。
 花弁は小さく萼筒の上縁につき、一般に早落性の傾向がある。
 子房は下位または中位で熟して蒴果となり 離生した花柱間で心皮の縫合線に沿って裂ける。 種子は小さく長さ1㎜前後である。

【追記】
 アジサイ属は、新エングラー体系ではユキノシタ科(バラ目) に入れられていたが、クロンキスト体系では、単独のアジサイ科 (バラ目)
としてユキノシタ科から分離された。
 最近の APG の見解では、 ユキノシタ科とは縁遠いことが明らかになり、 ユキノシタ科が入っているバラ目からミズキ目に変更された。

画像撮影日:2003.06.30

2015.07.22 First making day [5n/55no/232400]
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