アジサイ
ヒドランゲア(アジサイ)
Hydrangea macrophylla f. normalis
ヒドランゲア・マクロフィラ(品種)ノルマリス
( Null )
日本暖帯沿海地に分布
落葉低木
ガクアジサイは、本州太平洋側の房総、三浦、伊豆半島、
伊豆諸島、火山列島に自生し、愛知県伊良湖岬、和歌山県鹿島、
高知県足摺岬などにも野生状態がみられる。
中国浙江省にも野生の報告がある。
これらが本来の自生かどうかさらに検討を要するところである。
ガクアジサイの花序は径10~20㎝で、
周縁には径3~4㎝の装飾花があるのが特徴である。
装飾花の萼片は4~5個で、多くは広卵形または広倒卵形で、
淡い紅紫色や碧色をおびるものもあるが、白色のことも多い。
二枚目(左上)は、花の周縁の装飾花が濃青色であり、 三枚目(左)は、装飾花が八重であり、園芸品種の可能性が高い。
三枚目(左)は、みずがめ座さんが、『 我が家の庭のお花です。
大根草 、
ハニーサックル 、
アジサイ 』 との
コメントをつけて、私に送ってくれたものである。
四枚目(左下)も、みずがめ座さんが、この季節に合う花として送ってくれたものである。
本属の仲間は、
アジサイ 、
カシワバアジサイ 、
コアジサイ 、
ツルアジサイ 、
ヤクシマアジサイ 、
コガクウツギ 、
ノリウツギ 、
ヤマアジサイ
などを掲載している。
四枚目(左)は、装飾花の花弁が特有な形をしており、
園芸品種と思われるが、現在鋭意検討中である。
アジサイ属は、世界に四十数種あり、東アジア、
北アメリカ東南部~南アメリカ中部にいたる広い地域に分布している。
本属の植物は低木またはつる性で、
有柄で托葉のない葉を対生(まれに3輪生)する。
花序は複集散状または密錘状で卵形または披針形の苞葉がある。
花は放射相称で、両性花のほかに捻性の低い装飾花を有する種が多い。
装飾花の花弁様の部分は萼片が変化したものである。
両性花の萼は子房と癒着した萼筒と萼裂片に分かれる。
花弁は小さく萼筒の上縁につき、一般に早落性の傾向がある。
子房は下位または中位で熟して蒴果となり離生した花柱間で心皮の縫合線に沿って裂ける。
種子は小さく長さ1㎜前後である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
【追記】
アジサイ属は、新エングラー体系ではユキノシタ科(バラ目)
に入れられていたが、クロンキスト体系では、単独のアジサイ科
(バラ目)
としてユキノシタ科から分離された。
最近の APG の見解では、
ユキノシタ科とは縁遠いことが明らかになり、
ユキノシタ科が入っているバラ目からミズキ目に変更された。