NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名タマネギ(玉葱)
園芸(流通)名
別名
科ユ リ ➡ ヒガンバナに変更(APGⅢ)
属(和名属)アリウム( ネ ギ )
学名Allium cepa
ラテン語読みアリウム・ケパ
英名Onion
原産・分布地中央アジア山岳地帯原産
園芸上分類多年草


 タマネギは、ネギ属の1種で、鱗茎を野菜として利用する。 中央アジア山岳地帯原産の多年草であるが、 栽培上は一、二年草としてあつかっている。
 古代エジプトで栽培され、壁画にもみられる。 ギリシア、ローマ時代には栽培品種が分化し、 「旧約聖書」にも記されている。しかし、 欧米一帯に広まったのは16~17世紀である。 中国での普及は新しいが現在の栽培は広い。 日本への渡来は幕末または明治初年で、 本格的な栽培は大正時代以降である。
 北海道で最初に種子を導入し試作したのは1871年(明治4)で、 1882年(明治15)ごろには直播栽培が定着し、 北海道は当時全国一の産地になった。なお、 第2次世界大戦後は育苗して定植する方法に変わった。
 大阪では1886年(明治19)ごろから栽培が始まり、 明治時代後半には北海道につぐ産地となった。 その後全国各地に普及し、昭和60年前後の全国作付面積は約3万ha、 収穫量は120万t前後で、導入後約100年の間に世界第5位の生産国になり、 市場収穫高ではダイコン、キャベツ、ハクサイにつぐ重要な野菜になった。
 タマネギの葉身は中空の円筒状で、 先がとがり表面はろう物質でおおわれている。
 葉鞘は円筒状で、長日、温暖条件で肥厚して鱗茎となり、 全体として球となる。

 花茎は葉より長く、円筒状で中央部がふくらみ、 肉厚く頂部に花序をつける。
 花は複散形花序につき、開花は小花序ごとに始まり、 全体が球状になる。花被が開くのでネギと区別できる。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 ネギ属については、   アリウム  を参照のこと。

 本属の仲間は、非常にたくさんあり、  ペコロス 、  ネギ 、  アイヌネギ 、  チャイブ 、  シロウマアサツキ 、  ニンニク
 ニラ 、  ノビル 、  アリウム 、  ラッキョウ 、  イトラッキョウ 、  ヤマラッキョウ 、  ミヤマラッキョウ  などを掲載している。

【追記】
 ネギ属は、APGⅢ でユリ科から分離し、ヒガンバナ科のネギ亜科に変更になった。

1・2枚目画像撮影日:2004.04.11

2015.06.03 First making day [4t/41ta/203500]
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