ユ リ ➡ ヒガンバナに変更(APGⅢ)
アリウム( ネ ギ )
Allium tuberosum
アリウム・ツベロスム
Oriental garlic ,
Garlic chive , Chinese chive
日本、パキスタン、
インド、東南アジア、中国に分布
多年草
ニラは、ネギ属の1種でおもに葉を、または花茎を食用にする野菜である。
ニラは、日本、パキスタン、インド、東南アジア、
中国に分布する多年草で、独特の臭気がある。
鞘葉は赤みを帯び、基部が小さな鱗茎となり、
淡褐色のシュロ毛網状の葉片でおおわれ、
束生し根茎で連結している。ひげ根は太く多い。
葉身は扁平で線形で、幅3~10㎜で、長さ30~40㎝で、
裏面には稜状の脈がある。
花茎は葉身より長く、約50㎝で直立し、
茎頂に20~40個の小花を半球状の散形花序につける。
花被片は白色で長さ5㎜前後である。開花時期は8~9月である。
蒴果は倒卵形で、1果につき6個の黒い種子を結ぶ。
ネギ属の植物は全体で400種近くあり、北半球に分布している。
地下茎をもつか鱗茎をつくり、線形、円柱形または幅広い扁平な葉を根出する。
花は散形花序をつくって多数つき、花被片、雄しべは6個で、ときに蜜腺をもつ。
花序ははじめ膜質の仏炎苞に包まれており、この仏炎苞は花序が展開した後も存在する。
仏炎苞はふつう1~2個であるが、それ以上のこともある。
花が変わって珠芽(しゅが:下記参照)になることもある。
タマネギ、ネギ、ニンニクその他多くの種類の重要な野菜として栽培されているが、
観賞用に栽培されることも多く、切り花、ロックガーデンなどに用いられる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
珠芽(しゅが)とは、主に葉の付け根、葉腋や、花序にできる芽の一種で、
茎が肥大して小さな芋状になった肉芽(にくが)と、葉が肥厚になって小さな
球根状になった鱗芽(りんが)がある。
地面に落ちると、そこから繁殖する種子のような役割を持つ。
零余子(むかご)ともいう。
本属の仲間は、非常にたくさんあり、
タマネギ 、
ペコロス 、
ネギ 、
アイヌネギ 、
チャイブ 、
シロウマアサツキ 、
ニンニク 、
ノビル 、
アリウム 、
ラッキョウ 、
イトラッキョウ 、
ヤマラッキョウ 、
ミヤマラッキョウ
などを掲載している。
【追記】
ネギ属は、APGⅢ でユリ科から分離し、
ヒガンバナ科のネギ亜科に変更になった。