ペコロスは、中央アジア山岳地帯原産の玉ねぎの1種であり、
鱗茎を野菜として利用する。多年草であるが、栽培上は一・二年草扱いである。
ペコロスは、直径3~4cm程度の大きさの小形のタマネギである。
小タマネギ、プチオニオンなどとも呼ばれる。
一般的な品種のタマネギを通常の10倍程度に密植して作る場合と、
専用品種の場合があり、品質は専用品種の方が高い。
ペコロスという名称は日本独自のもので、由来は不明である。
長らく、日本国内での生産量の約70~80%は愛知県知多市で生産とされていたが、
農畜産業振興機構野菜情報総合把握システムによると、
東京都中央市場における都道府県別出荷数量では、
1991年には、愛知県産224t、北海道産90tであったものが、
2000年には、愛知県産185t、北海道産203tと初めて逆転し、
以降北海道産が全国トップシェアを取り続け、2012年は、
愛知県産42t、北海道産146tとなっている。
知多では、通常の品種を密植しており、秋まきで、
4月から12月まで出荷されている。
日本国内では他に北海道北見市(旧端野町)や大阪が産地として知られる。
北海道では専用品種が生産されており、春まきで、
8月から3月まで出荷されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
ネギ属については、
アリウム を参照のこと。
本属の仲間は、非常にたくさんあり、
タマネギ 、
ネギ 、
アイヌネギ 、
チャイブ 、
シロウマアサツキ 、
ニンニク 、
ニラ 、
ノビル 、
アリウム 、
ラッキョウ 、
イトラッキョウ 、
ヤマラッキョウ 、
ミヤマラッキョウ
などを掲載している。
【追記】
ネギ属は、APGⅢ
でユリ科から分離し、ヒガンバナ科のネギ亜科に変更になった。