啓翁桜
バ ラ (サクラ亜科)
プラヌス(サクラ [サクラ亜属])
Prunus cv. Keio‐zakura
プルヌス(園芸品種)ケイオウザクラ
( Null )
園芸品種(一説ではシナミザクラを
台木にコヒガンザクラを接いだ種)
落葉高木
1枚目(右上)は、2024年の啓翁桜の Bestshot である。
ピンク色が少し濃いめが特徴の啓翁桜の花姿であり、本来の
啓翁桜らしい花姿に戻って、その特徴がよくわかるこの一枚を
2024年の Bestshot とした。
2枚目(左)は、2023年の啓翁桜の Bestshot である。
3枚目(左下)の花と比べてみるとピンク色が少し濃いめが特徴
の啓翁桜の花弁が真っ白になり、真っ白だった雄しべは濃い
めの赤紫色に変化しており、特に花の中心部分の赤色が濃く
なっています。これは殆どの桜に見られる特徴で花の咲き終り
を迎えた状態である。その特徴がよくわかるこの一枚を2023年
の Bestshot とした。
2022年は桜を写していないため、 Bestshot はありません。
3枚目(左)は、2021年の啓翁桜の Bestshot である。
ピンク色が少し濃いめの一重で、雄しべが雌しべより長く葯も
少し大きめなのが特徴で、その特徴がよくわかるこの一枚を
2021年の Bestshot とした。
なお、2020年は Bestshot になるような写真は写せなかった ため、 Bestshot はありません。
4枚目(左)は、2019年の啓翁桜の Bestshot である。
2019年は、暖冬の影響で2018年より3日早い開花であった。
淡いピンク色が紺碧の空に映えとても綺麗な品種である。
5枚目(左)は、2018年の啓翁桜の Bestshot である。
ケイオウザクラは、品種名のいわれに混乱がある。
シナミザクラ (支那実桜)と
カンヒザクラ (寒緋桜)の
雑種と推定されている説と、シナミザクラ(支那実桜)を台木として
コヒガンザクラ
(小彼岸桜)を接ぎ木したところ
枝変わり
が生まれたので、この桜を作出者の名をとり啓太郎桜(ケイタロウザクラ)と命名し、
その桜の実生苗から選抜したものに敬翁桜(ケイオウザクラ)
と名づけて苗木が販売されたという説がある。
しかし、この場合のケイオウザクラは敬翁桜という漢字が使われており、
どこで「啓翁桜」と呼ばれるようになったかは定かではない。
私のレベルではどれが正しのか判断できない。
6枚目(左)は、2021年3月10日の啓翁桜の花の直径を計測
したものである。
花径は 1.60 ~ 1.88 ㎝で小輪である。
7枚目(左)は、2018年3月18日の啓翁桜のであり、
満開状態の一枚である。
2018年の啓翁桜の開花期間は、
16日間と長期間であり、早咲き種のため、
見ごろが長いので、花見はじっくり見ることができる。
啓翁桜は若木のうちから木全体に花がつき、
樹形が横に広がらず、コンパクトなため、
若木のうちから見ごたえがある。
植栽して3年目の啓翁桜はこんな樹形である。
皆さんはもっとこんもりとした桜の木を
想像されたのではないかと思いますが、
あと10年もすれば立派な樹形に成長し、
見ごたえのある桜並木の一員となると思われる。
しかし、2020年頃から木の傷みが激しく、枯れた枝が増え始
めており、木もほとんど成長しておらず、この先どこまで成長す
るか心配な状況である。
ケイオウザクラは、樹形は傘状で、樹高は小高木である。
開花時期は3月下旬で、花色は淡紅色である。
花径は小輪で、花形は一重咲きである。
8枚目(左)は、2018年3月13日に開花した啓翁桜であり、
新舞子マリンパークで4番目に咲いた桜である。
早咲きの「寒桜」「大寒桜」「河津桜」は、
若木の時には木全体には花がつかないが、啓翁桜は若木の時から
木全体に花がつき、満開時には木全体が花でつつまれる。
サクラ属については、
サクラ
を参照のこと。
撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は
PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、
スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
9枚目(左)は、2018年3月7日の啓翁桜の
花芽 であり、
10枚目(左下)の膨らんだ
冬芽
から花となる「つぼみ」が、
一つの冬芽から2~3個顔を出した状態である。
あと、数日~一週間程度で開花となる予想である。
(予想通り、6日後に開花した)
10枚目(左)は、2018年3月2日現在の啓翁桜の冬芽で、 啓翁桜の開花時期は3月下旬であり、10枚目(左下)より膨らみが増し、 淡緑色が見え始めている状態である。
新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
2018年実績(Darkblue ver.) 、
2018年実績(従来版) 、
2019年実績(Darkblue ver.) 、
2019年実績(従来版) 、
2021年実績(Darkblue ver.) 、
2024年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。
11枚目(左)は、2018年2月20日現在の啓翁桜の冬芽で、 啓翁桜の開花時期は3月下旬であり、 少し膨らみ始めているところである。
12枚目(左)は、2021年3月29日の啓翁桜の実である。
結実したばかりの実で、色は緑色で釣鐘形でとても小さい。
サクラは、花が基本一重まれに半八重の品種が結実する。
13枚目(左)は、2021年4月26日の啓翁桜の実の長さを計測
したものである。
12枚目(左上)から約1ヶ月後の実は、長さ 7.6 ㎜でまだ小さ
いが、丸くなり頂部はかすかに紅色を帯びてきたところである。
14枚目(左)は、2019年5月2日現在の啓翁桜の実である。
実は、長さ 10 ㎜、直径 9 ㎜(実測)と随分大きくなったが、
まだ結実して間が無いので緑色をしている。
後一ヶ月もすると14枚目(左した)のように赤熟し、大きさも
もう一回り大きくなる。
15枚目(左)は、2018年5月27日現在の啓翁桜の実である。
実は、長さ 13 ㎜、直径 16 ㎜(実測)と非常に大きく赤熟し
ている。自然の桜の実は、完熟するまでにほとんどの実が落果
してしまい、なかなか完熟した実を見ることができないが、今回
はこのように大きくて完熟した実を見ることができ嬉しい。
なお、啓翁桜はまれに結実する品種である。
このように真っ黒や真っ赤に完熟した実は、
「 アラシヤマ(黒熟)」、
「 オオシマザクラ(黒熟)」、
「 オカメ(黒熟)」、
「 カワヅザクラ(黒熟)」、
「 カンザクラ(黒熟)」、
「 サノザクラ(黒熟)」、
「 ジュウガツザクラ(黒熟)」、
「 ジンダイアケボノ(黒熟)」、
「 スルガダイニオイ(黒熟)」、
「 ソトオリヒメ(黒熟)」、
「 ソメイヨシノ(黒熟)」、
「 フユザクラ(黒熟)」、
「 ミヤビ(黒熟)」、
「 ヤマザクラ(黒熟)」、
「 ヨウキヒ(赤熟)」、
「 ヨウコウ(黒熟)」
などを掲載している。
16枚目(左)は、2019年3月15日の
啓翁桜の花柄と萼筒・萼で、花柄は普通の長さで
色は緑がかった暗紅色である。
萼筒は筒型で、色は緑色で暗紅色の脈が
はっきりしている。
萼は花弁と同じ5枚で、色は花柄と同じ緑がかった暗紅色である。
17枚目(左)は、2018年6月2日現在の
啓翁桜の葉である。
葉は、葉身 8㎝、幅 4㎝(実測)と小さく、
鋸歯縁で、葉先が長くとがる特徴がある。
18枚目(左)は、2018年5月27日現在の
啓翁桜の若葉で、色は紅茶色である。
葉柄の基部には、切れ込みの深い離生托葉がある。
19枚目(左)は、啓翁桜の若木の樹皮であり、 一般的な若い桜特有の艶のある黒褐色の樹皮で、 少しの短かく横向きの 皮 目 (ひもく)がある。
20枚目(左)は、2024年6月5日現在の啓翁桜の樹形である。
植栽9年目の啓翁桜で、樹形は傘状で、樹高は 2.5 m(実測)
で、植栽9年目にしては少し成長が遅く、見ての通り木の
傷みが見られる状態です。
21枚目(左下)と比べると6年後でも樹高は同じで、全く成長
しておらず、枝張りも狭くなっており、枯れた枝が目立ち、海浜
公園のため埋め立ての土壌が合わないのか塩害や強風のた
めか、理由は定かではないが、啓翁桜にとっては過酷な環境
のようである。
1枚目画像撮影日:2024.03.14
2枚目画像撮影日:2023.03.22
3枚目画像撮影日:2021.03.10
4枚目画像撮影日:2019.03.15
5枚目画像撮影日:2018.03.18
6枚目画像撮影日:2021.03.10
7枚目画像撮影日:2018.03.18
8枚目画像撮影日:2018.03.13
9枚目画像撮影日:2018.03.07
10枚目画像撮影日:2018.03.02
11枚目画像撮影日:2018.02.20
12枚目画像撮影日:2021.03.29
13枚目画像撮影日:2021.04.26
14枚目画像撮影日:2019.05.02
15枚目画像撮影日:2018.05.27
16枚目画像撮影日:2019.03.15
17枚目画像撮影日:2018.06.02
18枚目画像撮影日:2018.05.27
19枚目画像撮影日:2018.01.29
20枚目画像撮影日:2024.06.05
21枚目画像撮影日:2018.05.27
22枚目画像撮影日:2017.05.01
(1~22枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])
21枚目(左)は、2018年5月27日現在の啓翁桜の樹形で、傘
状であまり横に広がらず、コンパクトでまとまりがある。
植栽3年目の啓翁桜は、樹高 2.5m(実測)である。
22枚目(左)は、2017年5月1日現在の啓翁桜の樹形で、 植栽2年目から傘状であまり横に広がらず、コンパクトでまとまり がある。