NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ジュウガツザクラ(十月桜)
園芸(流通)名
別名
科バ ラ (サクラ亜科)
属(和名属)プルヌス(サクラ)
学名Prunus × subhirtella cv. Autumnalis
ラテン語読みプルヌス・スブヒルテラ
ラテン語読み(交雑種の園芸品種)アウツムナリス
英名( Null )
原産・分布地自然交雑種の園芸品種
園芸上分類落葉小高木

 1枚目(右上)は、2024年十月桜の Bestshot である。
 十月桜は花弁が少しねじれるものが多いですが、このように 比較的整った花姿の十月桜も有ることをお見せするために、 この1枚を2024年の Bestshot にした。

 2枚目(左)は、2023年十月桜の Bestshot である。
 十月桜は色々な花姿があるのが特徴でり、また、このように 枝の途中ないし枝元に密集して咲く特徴もあり、6枚目の全体 の姿からそのことがもわかる。そのような特徴のあるこの1枚を 2023年のBestshot にした。

 2022年は十月桜を撮影していないため、 Bestshot はありません。

 3枚目(左)は、2021年十月桜の Bestshot である。
 十月桜は二季咲きで秋から春まで咲き続ける。
 十月桜はいろいろな花色があるが、この濃いめのピンク色の 十月桜はあまり見たことが無く、これを見た瞬間に一目惚れを してしまったため、この1枚を 2021年の Bestshot にした。

 4枚目(左)は、2020年十月桜の Bestshot である。
 十月桜は二季咲きで秋から春まで咲き続ける。
 横から見たこの花は、十月桜らしくないが、開き始めの爽や かさが気に入ったため、この1枚を 2020年の Bestshot にした。

 5枚目(左)は、2017年秋咲き十月桜の Bestshot である。
十月桜は八重咲きで、花弁の形がやや不揃いなところが特徴 で、花弁の先端のみが淡紅色なところが清楚であり、この1枚 を 2017年の Bestshot にした。

 6枚目(左)は、2018年3月24日の十月桜であり、満開状態の 一枚である。
 2018年の十月桜の開花期間は20日間と長期間であり、見頃 も長く、花見は長期間楽しめる。
 満開といっても若木の十月桜は木全体には花はつかず、枝 の元に集中的につく。
 なお、十月桜は秋から冬中もずっと咲き続けており、どこから が春咲きかがはっきりしないが、一応2018年春咲きは、2~5 枚目の通りとした。

 ジュウガツザクラは、園芸品種である。
 親種は、和名が  コヒガンザクラ  (小彼岸桜)であり、コヒガンザクラは、 エドヒガンマメザクラ の自然交雑種で 伊豆や房総半島にまれに自生する落葉小高木である。

 ジュウガツザクラは、花が白色ときに淡紅色八重咲きで、10~12月に咲き、 冬中にも小形花を少し開き、4月にもっとも多く開花する。
 学名の異名は、Prunus × subhirtella f. Autumnalis
であり、この場合は園芸品種ではなく、交雑種の一品種である。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]

 7枚目(左)は、2018年3月20日に春咲きの花が開花したところである。
 十月桜は、淡紅色の八重咲きで、花径は3~3.5㎝(実測)の中輪で、 花弁は多数である。

 サクラ属については、  サクラ   を参照のこと。
 撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、 スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
 また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
 2018年実績(Darkblue ver.)2018年実績(従来版)
 2019年実績(Darkblue ver.)2019年実績(従来版)
 2021年実績(Darkblue ver.)2024年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。

 8枚目(左)は、2018年3月18日現在の春咲きの「つぼみ」である。

 9枚目(左)は、2018年3月11日の十月桜の 冬芽 である。
 中央下向きの3個のつぼみは、秋咲きのものが冬中も咲き 続けており、後一週間もすると咲くつぼみである。
 その他の冬芽は、春に咲く花か葉の冬芽であり、十月桜の 春の開花時期は4月であるが、膨らみ始めた状態である。
 下向きのつぼみの一つにつぼみから黄色の雌しべが1本突 き出しているのがわかる。このようにつぼみの状態から雌しべ が突き出ている桜には、 ヤエベニシダレ 、 オカメ がある。

 10枚目(左)は、つぼみから突き出た雌しべがよくわかる 画像を2019年2月27日に写し掲載した。「あかんべ-つぼみ」2つ 目の品種の発見である。
 なお、十月桜とオカメはすべてのつぼみがこのようになるの ではなく、出ていないものの方が多い。なぜ、このようになるか は今のところ不明である。

 5・11・12・14枚目は、9~11月に写したもので、秋に咲く桜に は「 ジュウガツザクラ 」、 「 アーコレード 」、 「 シキザクラ 」、 「 フユザクラ 」 などがあるが、ジュウガツザクラの特徴は、つぼみが紅色で、花が 半八重であり、5・11~13枚目の画像にその特徴が確認できる。

 なお、咲き始めは11枚目(左)のように淡紅色であり、咲き切る と5・12・14枚目のように白色の花弁に縁が淡紅色となる。

 12枚目(左)は、2017年11月27日に写したものであり、半八 重咲きで白色の花弁の縁が淡紅色となっており、十月桜の特 徴がよくわかる。

 13枚目(左)は、2018年1月30日に写したものであり、5・11・ 12枚目を写した11月末から2ヶ月間の長い間、パラパラと咲き 続けている。
 その後も咲き続け、結局春まで咲き続けた。
 なお、秋~冬咲きは、花弁のピンク色が春咲きより濃く、12枚 目(左)のように寒さが増すにしたがってピンク色の濃さが増す ようである。

 私は、たくさんある桜の品種の中でも、このジュウガツザクラ はとても美しい品種であると思っている。
 14枚目(左)のように真っ白な花びらに仄かに縁に紅色がさ し、逆光で見ると花の中心に萼の緑色がわずかに透けて見 え、そのコントラストがとても美しい。

 さらに、つぼみから咲き終わるまでに花の色が変わっていく 花姿もとても見ごたえがあり、美しい品種である。

 15枚目(左)は、2019年3月25日のジュウガツザクラの花柄と 萼筒および萼で、花柄の長さはやや短めで、色は濃暗紅色である。
 萼筒は鐘形で、色は濃暗紅色である。
 萼は花弁と同じ5枚で、色は緑色と暗紅色が混じった色である。

 16枚目(左)は、2024年5月10日の十月桜の実で、春咲きの 実で、長さが 9.9 ㎜、径が 9.3 ㎜で、扁平率が 0.06 と球形で 真っ黒に完熟した実である。
 十月桜の完熟した実を初めて見ることができてとても嬉しか ったです。
 このように真っ黒や真っ赤に完熟した実は、 「 アラシヤマ(黒熟)」、 「 オオシマザクラ(黒熟)」、 「 オカメ(黒熟)」、 「 カワヅザクラ(黒熟)」、 「 カンザクラ(黒熟)」、 「 ケイオウザクラ(赤熟)」、 「 サノザクラ(黒熟)」、 「 ジンダイアケボノ(黒熟)」、 「 スルガダイニオイ(黒熟)」、 「 ソトオリヒメ(黒熟)」、 「 ソメイヨシノ(黒熟)」、 「 フユザクラ(黒熟)」、 「 ミヤビ(黒熟)」、 「 ヤマザクラ(黒熟)」、 「 ヨウキヒ(赤熟)」、 「 ヨウコウ(黒熟)」 などを掲載している。

 17枚目(左)は、2021年2月14日の十月桜の実で、秋咲きの 実で、球形で黒熟し始めたところである。

 18枚目(左)は、2021年2月14日の十月桜の実の大きさを計 測したもので、長さが 7.4 ㎜で、径が 7.7 ㎜(長さの104%)と 径のほうが長い球形で、もう色も暗紅色になっており、黒熟中である。

 19枚目(左)は、2019年5月2日の十月桜の実である。
 実は、長さ7㎜、直径 5㎜(実測)と小さく、熟し始めたところ である。
 十月桜は、結実しにくい品種でり、このように赤い実を見れる のは珍しいことである。
 サクラは、花が基本一重まれに半八重の品種が結実する。

 20枚目(左)は、2020年12月23日の十月桜の実である。
 実としては19枚目(左上)とダブルが、 親子の実は珍しいので掲載した。
 なお、このように親子や双子の実は、 「 アーコレード(双子)」、 「 ウコン(双子)」、 「 コトヒラ(親子)」、 「 スルガダイニオイ(双子)&(親子)」、 「 ナラノヤエザクラ(双子)」、 「 ミヤビ(双子)」、 「 ヨウキヒ(双子)」  などを掲載している。

 21枚目(左)は、2024年4月28日の十月桜の双子の実で、秋 咲きの実で、長さが 8.0 と 8.4 ㎜、径が 6.8 と 7.2 ㎜で、この 大きさでまだ緑色をしており、これから先完熟に向けてどこまで 大きくなるかとても楽しみであったが、後日落果しているのを 確認してとても残念な思いでした。

 22枚目(左)は、2018年5月27日の十月桜の葉である。
 葉は、葉身 6㎝、幅 3㎝(実測)の小形で、鋸歯縁である。
 葉柄は帯紅紫色で葉柄の上部に一対の蜜腺が有る。
 葉柄の基部には切れ込みの深い離生托葉がある。

 23枚目(左)は、2018年6月2日の十月桜の若葉で、色は紅 茶色である。
 葉柄は帯紅紫色で上方に1対の紅色の蜜腺がある。

 24枚目(左)は、十月桜の若木の樹皮であり、一般的な若い 桜特有の艶のある暗褐色の樹皮で、普通の数で短かく横向きの 皮 目 (ひもく)がある。

  1枚目画像撮影日:2024.04.02
  2枚目画像撮影日:2023.03.22
  3枚目画像撮影日:2021.01.04
  4枚目画像撮影日:2020.02.11
  5枚目画像撮影日:2017.11.27
  6枚目画像撮影日:2018.03.24
  7枚目画像撮影日:2018.03.20
  8枚目画像撮影日:2018.03.18
  9枚目画像撮影日:2018.03.11
  10枚目画像撮影日:2019.02.27
  11枚目画像撮影日:2017.11.27
(1~11枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])

  12枚目画像撮影日:2017.11.27(撮影地不明)
  13枚目画像撮影日(場所):2018.01.30
      (新舞子マリンパーク[愛知県知多市])
  14枚目画像撮影日:2006.09.24(撮影地不明)

  15枚目画像撮影日:2019.03.25
  16枚目画像撮影日:2024.05.10
17・18枚目画像撮影日:2021.02.14
  19枚目画像撮影日:2019.05.02
  20枚目画像撮影日:2020.12.23
  21枚目画像撮影日:2024.04.28
  22枚目画像撮影日:2018.05.27
  23枚目画像撮影日:2018.06.02
  24枚目画像撮影日:2018.01.29
  25枚目画像撮影日:2024.06.05
  26枚目画像撮影日:2018.05.27
(15~25枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])

 25枚目(左)は、2024年6月5日の十月桜の樹形である。
 植栽9年目の十月桜で、樹形は傘状で、樹高は 3.2 m(実測) と、植栽9年目で3m 越えは、順調に成長している状態です。
 26枚目(左下)と比べても6年間で樹高は約1m伸び、枝張り も立派で広くなり、順調に成長していることがわかる。

 26枚目(左)は、2018年5月27日の十月桜の樹形で、傘状である。
 植栽3年目の十月桜は、樹高 2.3m(実測)である。

2015.04.21 First making day [9w/97sr/605400]
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