NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名スルガダイニオイ(駿河台匂)
園芸(流通)名駿河台匂
別名
科バ ラ (サクラ亜科)
属(和名属)プルヌス(サクラ [サクラ亜属])
学名Prunus lannesiana cv. Surugadai-nioi
ラテン語読みプルヌス・ランネシアナ
ラテン語読み    (園芸品種)スルガダイニオイ
英名( Null )
原産・分布地園芸品種(オオシマザクラ系)
園芸上分類落葉高木

 1枚目(右上)は、2024年 駿河台匂の Bestshot である。
 原点に返って一重咲きの大輪で、花色は白色のこの花姿が これぞ駿河台匂と言える花姿であり、そんな清楚な感じがする この一枚を2024年の Bestshot とした。

 2枚目(左)は、2023年 駿河台匂の Bestshot である。
 一重の花の Bestshot では比較的単品の花の画像が多い が、趣を変え空に向かってこんもりと扇状に咲いたこの花姿が 華やかに見えたため、この一枚を2023年の Bestshot とした。

 2022年は駿河台匂を撮影していないため、 Bestshot はありません。

 3枚目(左)は、2021年 駿河台匂の Bestshot である。
 駿河台匂は白色の一重で、桜の中では数少ない芳香がある 種である。一重と言ってもこの花のように花弁が6枚以上の花 もある。つぼみとのツーショットが可愛いこの一枚を2021年の Bestshot とした。

 スルガダイニオイは、オオシマザクラ系の園芸品種である。
 樹高は、8~12mになる落葉高木である。
 樹幹色は紫褐色である。若芽は茶色である。 葉は、長楕円形で、重鋸歯と単鋸歯が混じり鋸歯の先はとがる。
 開花時期は、4月下~5月上旬である。
 花色は白色である。花径は3.5~4.0㎝である。
 花は一重で、花弁は5枚である。
 雄しべは30~35個で、雌しべは1個で雄しべとほぼ同長である。 萼筒はやや壷形である。結実が多い。
 学名の異名は、Prunus lannesiana  cv. Surugadai-odora である。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]

 名前の通り、花に芳香がある「匂い桜」の中でも、特に香りが 強い品種であるが、嗅いだ限りではあまり香りは強くなかった。

 4枚目(左)は、2020年 駿河台匂の Bestshot である。
 駿河台匂は白色の一重で、桜の中では数少ない芳香がある 種である。しかし、その香りは花に鼻を近づけないとわからな いくらいの微香である。
 花弁の先端に小さな切れ込みが数個有るのも特徴で、それ がわかるこの一枚を2020年の Bestshot とした。

 5枚目(左)は、2019年 駿河台匂の Bestshot である。
 名前のとおり、芳香の有る品種であり、その香りを嗅いでみま したが、私の表現力では言葉で表すことは難しく、一度皆さん も嗅いでいただきたくその花姿を2019年の Bestshot とした。

 サクラ属については、  サクラ   を参照のこと。
 撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、 スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
 また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
 2018年実績(Darkblue ver.)2018年実績(従来版)
 2019年実績(Darkblue ver.)2019年実績(従来版)
 2021年実績(Darkblue ver.)2024年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。

 6枚目(左)は、2018年 駿河台匂の Bestshot である。
 駿河台匂の花弁は基本5枚であるが、画像の花弁は5枚目 (左上)が8枚、6枚目(左)が9枚確認でき、5枚以上の花弁は 雄しべが花弁化したものと思われる。
 このようにバラ科の花の雄しべは、時として花弁に変化する ことがある。このような花弁を、 旗 弁  ということもある。

 7枚目(左)は、2021年4月6日の駿河台匂の花の大きさを 計測したものである。
 花の直径は 3.7 ㎝と大輪であるが、あまり大きくは見えない。

 8枚目(左)は、2021年4月9日の駿河台匂であり、満開状態 の一枚である。
 2021年の駿河台匂の開花期間は、13日間と普通であり、花 見は染井吉野と同じくらいに普通に見れる。
 駿河台匂はまだ植栽5年目の若木であるが、ほぼ木全体に 花が付いて見ごたえがある。
 また、満開状態で、すでに葉がかなり開いた状態である。
 なお、植栽して5年目の駿河台匂はこんな樹形である。
 皆さんはもっとこんもりとした桜の木を想像されたのではない かと思いますが、あと10年もすれば立派な樹形に成長し、見ご たえのある桜並木の一員となると思われる。

 9枚目(左)は、2018年4月5日に開花したばかりの駿河台匂 であり、白色の一重咲きで、花径が3.5~4.5㎝(実測)の大輪 で、花弁は基本5枚であるがときに6枚以上の花もある。
 駿河台匂は、匂い桜の代表であり、ほのかな芳香があり、貴 重な桜である。
 なお、駿河台匂の開花時期は一般的には4月下~5月上旬 であるが、3月下旬の気温がかなり高かったため、かなり早め の開花となった。

 10枚目(左)は、2018年4月1日現在の駿河台匂の 花芽 で、 駿河台匂の開花時期は4月下~5月上旬であるが、10枚目 (左下)の冬芽(花芽)から「つぼみ」が2~3個出てきた状態である。
 まだ出はじめであり、この状態から開花まで一週間以上かか ると思われる。 (予想よりかなり早く4日後に開花した)

 11枚目(左)は、2018年3月30日現在の駿河台匂の 冬芽 で、 駿河台匂の開花時期は4月下~5月上旬であり、12枚目(左 下)より更に膨らみが増し、やっと冬芽の先端が割れつぼみか 葉が出る寸前であるが、先端の形状からみてつぼみが出る花 芽の可能性が高い。

 12枚目(左)は、2018年3月18日現在の駿河台匂の冬芽で、 駿河台匂の開花時期は4月下~5月上旬であるが、13枚目 (左下)より更に膨らみが増し、淡緑色が見え始めた状態である。
 しかし、この冬芽が花となるか、葉となるかは、この段階での 判断は難しいとのことである。

 13枚目(左)は、2018年3月15日現在の駿河台匂の冬芽で、 駿河台匂の開花時期は4月下~5月上旬であるが、14枚目 (左下)に比べ、冬芽が膨らみ始め、先端に淡緑色が見え始め た状態である。

 14枚目(左)は、2018年2月24日現在の駿河台匂の冬芽で、 駿河台匂の開花時期は4月下~5月上旬であり、まだ全く堅い 状態である。

 15枚目(左)は、駿河台匂の萼と萼筒および花柄である。
 萼は5枚で、鋸歯縁で長く、色は暗紅色である。
 萼筒は筒形で、色は淡緑~暗紅色である。
 花柄は 2.5cmと短くて光沢が有り、色は淡黄緑~暗紅色である。
 花柄が短くてやや太めであるが、花が八重の大輪で重いた め、花は下垂して咲くものがやや多くある。

 16枚目(左)は、2021年4月15日の駿河台匂の花で、花時期 の終り間近になった状態で、桜特有の変化で、花の中心が淡 紅色になり、雄しべの花糸は淡紅紫色になってきたところである。

 17枚目(左)は、2021年4月19日の花弁が散って萼と雌・雄し べだけになった駿河台匂の花で、雌しべは完全に萎れ、雄し べもしおれ始めている姿で、また別の顔を見せている。

 18枚目(左)は、2019年5月2日の駿河台匂の実である。
 実は、長さ 8㎜、直径 6㎜(実測)とやや小さく、まだ結実し たばかりで緑色をしている。
 駿河台匂は、良く結実する品種であるが、熟す前に落果する 可能性が高い。

 19枚目(左)は、2021年5月10日の駿河台匂の双子の実である。
 双子の実は、桜ではまれに見ることができ、このように双子や親子の実は、 「 アーコレード(双子)」、 「 ウコン(双子)」、 「 コトヒラ(親子)」、 「 ジュウガツザクラ(親子)&(双子)」、 「 ナラノヤエザクラ(双子)」、 「 ミヤビ(双子)」、 「 ヨウキヒ(双子)」  などを掲載している。

 20枚目(左)は、2024年5月10日の駿河台匂の親子の実の 大きさを計ったものである。
 実は、長さ 8.2 と 6.0 ㎜、直径 7.3 と 3.8 ㎜で、初めて見る 駿河台匂の親子の実で、右の子はもう赤くなっており、おそら く完熟する前に萎れてしまう可能性があるが、左の親がどこま で熟してゆくか楽しみである。

 21枚目(左)は、2021年5月10日の駿河台匂の実の大きさを 計測したものである。
 実は、長さ 9.0 ㎜、直径 7.8 ㎜とやや大きめで、赤色が帯び 始めたところであるが、駿河台匂は良く結実する品種である が、熟す前に落果する可能性が高い。

 22枚目(左)は、2021年5月25日の駿河台匂の実で、形と色 が当公園の桜の実の中で一番綺麗なため掲載した。
 実は、熟し始めているが、完熟するまで落果せずにいるかど うかが楽しみであるが、完熟する前に落果する可能性が高い。

 23枚目(左)は、2024年6月14日の駿河台匂の黒熟した実の 大きさを計ったもので、長さが 9.7 ㎜、径が 9.9 ㎜で、扁平率 がマイナス 0.02 で、長さより径の方が大きくなった球形で、初 めて駿河台匂の完熟した実を見ることができ嬉しかった。
  このように真っ黒や真っ赤に完熟した実は、 「 アラシヤマ(黒熟)」、 「 オオシマザクラ(黒熟)」、 「 オカメ(黒熟)」、 「 カワヅザクラ(黒熟)」、 「 カンザクラ(黒熟)」、 「 ケイオウザクラ(赤熟)」、 「 サノザクラ(黒熟)」、 「 ジュウガツザクラ(黒熟)」、 「 ジンダイアケボノ(黒熟)」、 「 ソトオリヒメ(黒熟)」、 「 ソメイヨシノ(黒熟)」、 「 フユザクラ(黒熟)」、 「 ミヤビ(黒熟)」、 「 ヤマザクラ(黒熟)」、 「 ヨウキヒ(赤熟)」、 「 ヨウコウ(黒熟)」 などを掲載している。

 24枚目(左)は、2018年6月2日の駿河台匂の葉である。
 葉は、長楕円形で、葉身 14㎝、幅 6.5㎝(実測)と大形で、 葉先は長く、鋭くとがっているのが特徴である。
 葉は重鋸歯と単鋸歯が混じり、鋸歯の先は針状にとがる。

 25枚目(左)は、2018年6月2日の駿河台匂の若葉で、赤み がかった茶色である。
 葉柄は帯紅紫色で上方に一対の紅色の蜜腺がある。
 葉柄の基部には、切れ込みの深い離生托葉がある。

 26枚目(左)は、2024年6月5日の駿河台匂の樹形である。
 植栽8年目の駿河台匂で、樹形は傘状で、樹高は 2.1 m(実測) で、植栽8年目でやっと2m 越えは、当公園では少し成長 が遅い状態です。
 27枚目(左下)と比べると6年間で樹高は 80 ㎝ほど伸び、枝 張りも立派に広がっており、幹も太くなっており、順調に成長し ていることが伺える。

  1枚目画像撮影日:2024.04.14
  2枚目画像撮影日:2023.04.13
  3枚目画像撮影日:2021.04.06
  4枚目画像撮影日:2020.04.19
  5枚目画像撮影日:2019.04.18
6・9枚目画像撮影日:2018.04.05
  7枚目画像撮影日:2021.04.06
  8枚目画像撮影日:2021.04.09
  10枚目画像撮影日:2018.04.01
  11枚目画像撮影日:2018.03.30
  12枚目画像撮影日:2018.03.18
  13枚目画像撮影日:2018.03.15
  14枚目画像撮影日:2018.02.24
  15枚目画像撮影日:2019.04.15
  16枚目画像撮影日:2021.04.15
  17枚目画像撮影日:2021.04.19
  18枚目画像撮影日:2019.05.02
19・21枚目画像撮影日:2021.05.10
  20枚目画像撮影日:2024.05.10
  22枚目画像撮影日:2021.05.25
  23枚目画像撮影日:2024.06.14
24・25枚目画像撮影日:2018.06.02
  26枚目画像撮影日:2024.06.05
  27枚目画像撮影日:2018.06.02
(1~27枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])

 27枚目(左)は、2018年6月2日の駿河台匂の樹形である。
 植栽2年目の駿河台匂は、樹高 1.3m(実測)である。

2017.05.05 First making day [9w/97sr/606000]
bt
fb
bb