NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ヤマザクラ(山 桜)
園芸(流通)名
別名シロヤマザクラ(白山桜)
科バ ラ (サクラ亜科)
属(和名属)プルヌス(サクラ)
学名Prunus jamasakura
ラテン語読みプルヌス・ヤマサクラ
英名Cherry , Japanese hill cherry
原産・分布地宮城県以南、四国、九州、済州島に分布
園芸上分類落葉高木

 1枚目(右上)は、2024年の山桜の Bestshot である。
 昨年植栽6年目にしてやっと咲いた山桜ですが、一重咲きの 中輪で、花色は白色で少し波打っていますが、桜の基本とも いえる花姿の特徴が表現されたこの一枚を 2024年の Bestshot とした。

 2枚目(左)は、2023年の山桜の Bestshot である。
 整った花姿で一重で花弁は淡紅色の5枚でまさしく桜と言っ た言葉がにあう桜が山桜の特徴である。もう一つの特徴として 花弁の先端の切れ込みが複数個あるところも山桜の特徴である。 その特徴が表現されたこの一枚を 2023年の Bestshot とした。

 山桜はマリンパークに2018年に植栽されましたが、初めて開 花したのは植栽6年後の2023年であり、2022年までの Bestshot はありません。  

 3枚目(左)は、2023年3月22日の山桜であり、山桜の最大の 特徴である若葉が開くと同時に花が咲いて、花と葉が混在して いる姿である。

 4枚目(左)は、2023年3月22日の山桜の全体像であり、若木 であるためほぼ満開に近い状態であるが、花はまばらにしか 咲いておらず、葉も開いているためあまり華やかさは無い。

 日本に自生する桜の原種(野生種ともいう)は、 エドヒガンオオシマザクラ, オオヤマザクラ , カスミザクラ, カンヒザクラ 、 クマノザクラ 、タカネザクラ 、 チョウジザクラ 、 マメザクラ 、  ミヤマザクラ 、ヤマザクラ の 11品種である。
 この内、日本の固有種(その国やその地域でしか分布して いない種)は、 オオシマザクラ、 クマノザクラ、チョウジザクラ、 マメザクラ 、 ヤマザクラ の 5品種である。

 5枚目(左)は、2024年4月28日の山桜の実である。
 結実して約3週間後の実で、長さが 8.1 ㎜、径が 6.4 ㎜で、 扁平率が 0.21 とまだ卵形で色付き始めた状態です。

 6枚目(左)は、2024年5月10日の山桜の実である。
 結実して約1ヶ月後の実で、長さが 8.9 ㎜、径が 8.2 ㎜で、 扁平率が 0.08 とまん丸になり、色も全体が真っ赤で表面も艶 が出てきて完熟が近い状態ですが、この後真っ黒に色が変わ って完熟となる予想です。
 (追記:予想通り約10日後に完熟した実を見ることができました)

 7枚目(左)は、2024年5月21日の山桜の完熟した実である。
 結実して約1ヶ月半後の実で、長さが 9.9 ㎜、径が 9.1 ㎜で、 扁平率は 0.08 とほぼ球形で、色も真っ黒となり、完熟した状態です。
 このように真っ黒や真っ赤に完熟した実は、 「 アラシヤマ(黒熟)」、 「 オオシマザクラ(黒熟)」、 「 オカメ(黒熟)」、 「 カワヅザクラ(黒熟)」、 「 カンザクラ(黒熟)」、 「 ケイオウザクラ(赤熟)」、 「 サノザクラ(黒熟)」、 「 ジュウガツザクラ(黒熟)」、 「 ジンダイアケボノ(黒熟)」、 「 スルガダイニオイ(黒熟)」、 「 ソトオリヒメ(黒熟)」、 「 ソメイヨシノ(黒熟)」、 「 フユザクラ(黒熟)」、 「 ミヤビ(黒熟)」、 「 ヨウキヒ(赤熟)」、 「 ヨウコウ(黒熟)」 などを掲載している。 

 8枚目(左)は、2019年3月15日の山桜の 冬芽 で、9枚目 (左下)に比べ冬芽の先端に黄緑色が見え始めたところである。
 なお、この尖った 冬芽 はおそらく 葉芽 と思われる。

 9枚目(左下)は、2019年2月27日の山桜の冬芽で、 山桜の開花時期は3~4月であり、 まだ全く堅い状態である。

 ヤマザクラは、日本の本州(太平洋側は宮城県、日本海側は新潟県以南)、 四国、九州(対馬を含む)、済州島などの暖地から温帯に分布する。 また垂直分布は丘陵帯から低山帯下部に及んでいる。
 高さ25mで胸高直径2mあまりに達する長寿の落葉高木である。 樹皮は光沢のある暗褐色で、太い枝ではざらつき横に薄くはげ、 全株ほとんど無毛である。
 葉は長さ7~13㎝の長楕円形で細鋭鋸歯縁で、上面は濃緑色で、 裏面は粉白色で、葉柄は紅緑色で上方に紅色の密腺1対がつく。
 開花時期は、3~4月で、1花序に2~5個の花を散房状につけるが、 ふつう総柄があり、若葉の展開と同時に開花する。
 花は径2~3㎝、花弁は原則として5枚で円形で先がへこみ、 白色または淡紅色を帯びる。
 萼片は5個で、萼筒は円筒形で基部が細くなる。 雄しべは約40個で、雌しべは1個である。
 果実は球形で、5~6月ごろに黒熟するが苦い。
 ヤマザクラの葉芽の芽出し色には赤芽、茶芽、黄芽、緑芽などがあり、 これが花とともに開くので非常に特徴的であり、赤芽がもっとも美しい。
 花には芳香があり、古歌によく詠まれているのは ほとんどがこのヤマザクラで、古来、名木も多い。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]

 11枚目(左)は、2024年6月5日の山桜の樹形である。
 植栽7年目の山桜で、樹形は傘状で、樹高は 3.4 m(実測) で、植栽7年目で3m 越えは、当公園では非常に成長が早い 状態です。

 11枚目(左)は、 hiro&shii さんが、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 天気が悪くなるって言われていたのですが・・ いい
 天気になったので午後から春探しに近くの山へとでかけ
 てきました。まだ雪が残っていて途中から通行禁止でし
 た。でも山桜や   カタクリ   の花をみつけました。
  やっと来た春・・お届けです。』

 サクラ属につては、  サクラ   を参照のこと。
 1~5枚目撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、 新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、 スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。

 また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
 2018年実績(Darkblue ver.)2018年実績(従来版) 、  2019年実績(Darkblue ver.)2019年実績(従来版)
 2021年実績(Darkblue ver.)2024年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。

  1枚目画像撮影日:2024.03.30
2~4枚目画像撮影日:2023.03.22
  5枚目画像撮影日:2024.04.28
  6枚目画像撮影日:2024.05.10
  7枚目画像撮影日:2024.05.21
  8枚目画像撮影日:2019.03.15
  9枚目画像撮影日:2019.02.27
  10枚目画像撮影日:2024.06.05
(1~10枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])

  11枚目画像投稿日(投稿者):2011.04.24( hiro&shii さん)

2015.10.23 First making day [9w/97sr/608600]
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